猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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伊藤和夫『英文解釈教室』VS西きょうじ『ポレポレ』
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    伊藤和夫『英文解釈教室』VS西きょうじ『ポレポレ』

    =『受かるのはどっち?』英文解釈本2強対決〜

     

    博士

    伊藤和夫『英文解釈教室』で英文がクリア

    伊藤和夫先生は故人ですが、駿台予備学校の英語科主任で、数々の名著を生み出し、現在英語教育界の「キングカズ」と呼ばれています。

    『英文解釈教室』は伊藤和夫先生の代表作です。

    ある日、僕の高校の英語の先生が「私は高校時代、英語読解の参考書は『英文解釈教室』しかやらなかったよ」とおっしゃっていました。「あれは凄い本だ。英文がクリアに読めた」と大絶賛されていました。でも先生は加えて「挫折する人も多い。古臭くて化石扱いする人もいる。だから勧めはしない」とも仰っていました。

    僕はそれを聞いて逆に「僕にできないことはない」と飛びつきました。読み進めると「この本はモノが違う」と鼻筋がゾクゾクしました。英文で難しいのは、倒置・挿入・省略・同格ですが、そんな受験生が嫌がる難所を、体系的に豊富な例文を通して説明しています

    『英文解釈教室』は英語の読解法のみならず、アカデミズムの凄みを感じさせてくれました。知的な人だけが持つ圧倒的な存在感があります。『英文解釈教室』は英文読解本の最高傑作です。

     

    女王

    西きょうじ『ポレポレ』『英文読解入門』を反復

    私は高まで勉強してなくて、スパルタ塾に通い始め。スパルタ塾だから分厚い本を何十冊も渡されると思ったら、長渕先生は「これだけでいい」と薄い本をしかくれなかった。それが西きょうじの『英文読解入門 基本はここだ!』と『ポレポレ 英文読解プロセス 50』。薄い本だったから、これなら猛勉強しなくてすむわと安心した記憶がある。

    英語初心者の私は、『英文読解入門』から始めたの。ライトグリーンの優しい色の装丁で、短い簡単な文章が丁寧に説明されていて、十回繰り返したわ。

    それから黄色い表紙の『ポレポレ』に進んだんだけど、これが歯ごたえがあるの。英文読解入門』が軽自動車なら、『ポレポレ』はF1マシンみたいに感じた。『ポレポレ』十数回繰り返した。繰り返せばRPGみたいで楽しくなってくる。難所があってクリアしていくのが快楽になってきた。『ポレポレ』の一番すごいところはね、ほかの英文を読んで「難しいな」と感じたところが、『ポレポレ』で経験済みな箇所なわけ。たいていの難所は『ポレポレ』のおかげで解決できた。

     

    判決

    私の生涯を変えた『英文解釈教室』

    私は進学校の落ちこぼれで、中3から浪人の6月まで勉強をしていなかった。

    だが『英文解釈教室』に出会って英語の偏差値は25も上がった。高校時代、英語は苦手だったが現代文は得意だった、そんな私に『英文解釈教室』の理屈っぽさは性に合った。

    この本は結果だけ書くのではなく、思考の途中経過を丁寧にたどる。伊藤和夫は近寄りがたそうに見えるが、実は受験生に寄り添う、「過保護」と言っていいほど懇切丁寧な講師である。

    伊藤和夫が構築した英文読解の論理体系にはまり、脳内に英文解釈装置が設置される。私はこの分厚い本を全部和訳し、それを7回繰り返した。結果、大学受験レベルの英文なら、構文を気にせず無意識に読めるようになった。

    伊藤和夫の教え方をライトにしたのが『ビジュアル英文解釈』。こちらは伊藤和夫と生徒たちの対話形式の本で、理解しやすい。

     

    『ポレポレ』の簡潔な説明は引き算の美学

    『ポレポレ』はRPGに似ている。英語を読解する時、受験生がぶつかる壁を、50の英文の中に巧みに組み込んでいて、壁の越え方を教える。『ポレポレ』を反復した数だけ、剣武器が身体の一部になり、最終的には英文が無意識に読めるレベルまで到達する。

    説明は簡潔明快。素っ気ないが必要十分。説明を削ることに心血を注ぐ。松尾芭蕉の『奥の細道』は日本一有名な旅行記だが、無駄な文章をそぎ落とした薄い本で、『ポレポレ』と『奥の細道』には「引き算の美学」がある。

    『英文解釈教室』は素晴らしい本だが、挫折率が高い。『ポレポレ』は129ページなのに対して『英文解釈教室』は314ページ。厚い本を1冊やるより、薄い本を反復した方が効果的なのは明らかだ。うちの塾生にも『英文解釈教室』は怖くて勧められないが、『ポレポレ』なら安心して勧められる。

    『英文解釈教室』も『ポレポレ』も、構成が斬新だ。既存の参考書に対する批判や怒りを感じる。参考書は人二番煎じの本が多いが、この2冊は違う。執筆する段階で、構成に頭を悩まし、例文の選択に手こずったのがわかる。知恵と労力が凡百の本とは比較にならないほどかけられた作品で、新しいものを世に問おうという健全な野心が伝わる。

    伊藤和夫や西きょうじが創造的偉業を成し遂げたのも、「受験生に英文を読む力を与えたい」という執念である。伊藤も西もクールに見えて、著作には桁外れの情がある。

    強い本でなければ強い学力はつかない。『英文解釈教室』も『ポレポレ』も反復に耐える強い本だ。

     

    判決 女王 伊藤和夫『英文解釈教室』は厚すぎる。本は薄いが内容が濃い『ポレポレ』をひたすら繰り返せ

     

     

    | 私が出した本 | 10:06 | - | - | ↑PAGE TOP
    『マドンナ古文単語』VS『ゴロ565』 古文単語対決
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      ベストセラーの古文単語、『マドンナ古文単語』VS『ゴロ565』 古文単語はどちらがお勧め?

       

      博士

      ■『マドンナ古文単語』、荻野文子の文章力は抜群

      マドンナこと荻野文子先生の著書の人気が、一向に衰えないのはどうしてでしょうか。

      失礼ながら荻野先生は、もうかなりお年を召していらっしゃいます。

      「マドンナ」という年齢ではありません。でも荻野先生の本は『マドンナ古文』『マドンナ古文単語』『マドンナ古文常識』など、本屋に平積みにされ、ロングセラーになっています。

      荻野先生の本が売れる理由は、文章力にあると思います。

      僕は心の中で荻野先生を、英語の竹岡広信先生と並んで、「学参界の文豪」と呼んでいます。学参派内容も大事ですが、文章のうまさも同じくらい大事だと思います。小説でも文章が良いものは歴史の風化に耐えますよね。

      受験生の肌身に寄り添う、フレンドリーでくだけた文体でありながら、肝心な時にはキッパリ断定口調になる荻野先生の文体は、受験生の癒しかつ叱咤激励になります。

      学参というより、良質のエッセイを読んでいる感じがいいです。

      これが『マドンナ』の人気の理由です。

       

      女王

      ■『ゴロゴ』』は勉強アレルギーを治す

      女の私がゴロゴを勧めるのは変だけど、はじめて見た時は正直

      「これ、学参として売っていいの」

      と思ったわ。

      学校で配られる真面目な古文単語は「”さはれ”どうにでもなれ」と、単語と意味が書いてあるだけなのに、『ゴロゴ』は、痴漢の絵があって、大きな字で「さはれ痴漢よ、もうどうにでもなれ!」って語呂が書いてあるの。学参には映画みたいにR指定はないのかと思ったわ。

      『ゴロゴ』はね、真面目な子には邪道だと嫌われてるけど、ヤンチャな男の子には絶大な人気があるの。他の参考書にはピクリとも反応しないのに、ゴロゴだけは夢中で読んでるの。『ゴロゴ』にはジャンク感があるのよ。ラーメンにたとえたらラーメン二郎みたいな感じなのかしら。

      私もね、生徒から古文単語何がいいか聞かれたら、真面目な女の子にはゴロゴは絶対勧めないけど、ヤンチャな野郎には強くプッシュします。特に勉強嫌いな子は『ゴロゴ』で勉強に目覚める可能性だってあるのよ。

      古文なんて自分とは無縁だと思ってる人は、絶対に買って。

      暴走族上がりの吉野敬介だって、立派な古文予備校講師になってるじゃない。

       

       

      判決文

      ■『マドンナ古文』の漢字暗記法は地味だが確実

      実は私は、日本の高校生に古文苦手が多い原因の一つは、古文は漢字が少なく、ひらがなの比率が高いからではないかと考えている。

      表音文字の古文は、子供が書く、「ぼくはおだのぶながみたいなゆうかんなひとになりたいです」という、ひらがなだらけの文章のように読みにくい。

      子供にとっても、ひらがなだらけの文章は読みにくい。子供も漢字という「絵文字」の力を借りたいから、漢字練習に励むのではないだろうか。

      英語やフランス語は表音文字のアルファベットしか使わない。だが日本語は、表意文字の漢字と、表音文字のひらがな・カタカナが混じる世界でも類を見ない言語だ。その結果、日本人は文字を読むとき、脳内の2カ所を同時に使う。

      養老孟司は「絵を認識する脳内部位と、音声を認識する脳内部位は別の場所にある。文字を読むときに単一の部位を使うのと、二つの部位を使って並列処理するのでは、作業能率が違う。日本人は二つの部位で文字を読めるから、正確に速読ができる」と指摘する。

      表音文字のアルファベットしかない欧米では、字が読めない子供が多く、非識字率の高さが重大な社会問題になっているらしい。フランス人の12歳児の35%は「速読ができない」という統計結果が示されていると、内田樹が語っている。

      『マドンナ古文単語』は漢字にこだわる単語集だ。

      たとえば’かたはらいたし’は漢字で「傍ら痛し」と添えられ、傍らで心が痛むというのが語源と指摘し、そこから,呂蕕呂蕕垢襦Ω苦しい恥ずかしい・気づまりだの2つの訳が生まれたと解説する。

      ひらがなの古文単語を漢字に脳内変換することができれば、脳の二つの部位を使って古文が読める。『マドンナ古文単語』は、ひらがなの古文単語を漢字に脳内変換するよう誘導してくれる。

       

      ■『ゴロゴ』はピンチでチラ見するのが正しい使い方

      『マドンナ古文』は良書だが、単語数が230と少ない。

      だが他の単語集に手を出す前に、最低限マドンナ古文の単語は暗記したい。話はそれからだ。

      女王推薦の『ゴロゴ』は掲載数が565と多いのだが、古文単語はゴロで暗記するより、漢字のイメージで暗記する方が、正統的かつ暗記しやすいと個人的には考える。

      ただし、『ゴロゴ』の語呂と奇抜な絵が頭に焼き付いた時の爆発力は半端ではない。『マドンナ古文』のような正統派の古文単語集と並行して持ち、どうしても暗記できない単語があった時に、隠れてチラ見する感じで参照すればいいと思う。シュールな絵と語呂で、一人勉強中に声を出して笑うのも、暗い受験生活の一コマとして面白い。

      『ゴロゴ』は正統派の単語集でどうしても暗記できない時、禁断の助っ人として使うのが正しい。

      「ピンチヒッター。ゴロゴ。背番号565」

       

      判決 『マドンナ古文単語』。どうしても暗記できない時は『ゴロゴ』の下品でシュールな語呂に頼れ。

       

      | 私が出した本 | 11:58 | - | - | ↑PAGE TOP
      『システム英単語』VS『英単語ターゲット』どっちがいい?『受かるのはどっち?』
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        『システム英単語』VS『英単語ターゲット』有名単語集対決

        どっちがお勧め?

         

        博士

        ■『英単語ターゲット』で入試出題頻度チェック

         

        ”Cho ChoTrain”のEXILEは知っていても、英単語exileの意味が「亡命」だと、知っている人は何人いるでしょうか。

        またPerfumeはいまや世界的に有名ですが、perfumeが「香水」だと知っている高校生は、意外に多いと思います。

        街には英語があふれていますよね。それが日本語でどういう意味を持つのか、調べる習慣があるかどうかで、英語力は格段に違ってきます。新しい外来語、たとえばケースワーカー、ワークショップ、セグメント、デフォルトとか新語が現れたなら、スマホで調べるクセをつけてほしいです。

        僕は勉強中、未知の単語があれば辞書を引くのではなく、まず『英単語ターゲット』で調べていました。

        ターゲットは受験に出そうな英単語が掲載されています。未知の単語が、受験に出る単語なのか、それとも大学受験を逸脱している単語なのか、ターゲットで確認していました。

        僕にとって単語集は、英単語詰め込みに使うものではなく確認用でした。ターゲットはレイアウトがシンプルで調べやすいのです。exileもperfumeもターゲットに載っていますよ。

         

         

        女王

        ■『システム英単語』は初心者にやさしい

         

        私ね、学校で買わされたのが、旺文社の『英単語ターゲット』だったの。

        この本はシンプルなのはいいけど、悪く言えば単語が並んでいるだけ。例文も中途半端に長い。難度が高い本よね。

        で、私は高2から塾に通ったんだけど、長渕剛に似たスパルタ先生は、私が持っていたターゲットを見て、「そんな本を俺の前に2度と持ってくるな。カバンにしまいなさい」と言って、『システム英単語』を渡したわけ。それから、「英語ができない奴は単語を知らない。単語を知らない奴は根性がない。1か月で暗記しろ。」と言って、シス単のミニマルフレーズを、1冊丸暗記しろと命令した。

        でもね、孤立した単語だけ暗記するつまらなさがないけど、シス単のミニマルフレーズは長さがちょうどいいわけよ。

        たとえば『システム英単語』でvirtue(美徳)は”the virtue of hard work”と、のど越しのいい日本蕎麦みたいに、ツルッと一気に呑みこめるわ。

        逆に、ターゲットの例文は”The Japanese learn that vagueness in discussion is a virtue.”って感じで長いの。こんな韓国冷麺みたいに固くて長い例文は、暗記できないわ。

         

         

        判決文

        ■『ターゲット』は前世紀の遺物か?

         

        学校や塾の先生に「どんな参考書がいいですか?」と尋ねるときには、必ず「先生はどうしてその参考書を勧めるのですか」と尋ねてみよう。

        もし先生が「私が使っていたから」と答えたら、疑ってかかることだ。若い先生ならともかく、年配の先生が「自分が使っていたから」という理由で勧めた参考書は、時代遅れのものが多い。

        学参の世界は日々進化している。20年も30年も前の自分の成功体験だけで、教え子に学参を勧めるのは、日露戦争時代の古色蒼然とした武器で、ソ連の近代兵器に挑み敗れた、ノモンハン事件の帝国陸軍のように愚かである。

        英単語集にしても、最新鋭の本の存在も知らないで、新しい学参の研究もしないで、自分の経験だけで教え子に本を勧めるのは無責任だと私は思う。

        『ターゲット』は1990年代には定番だった単語集である。40代50代の先生は使っていた人がかなり多い。だから生徒に勧めたがる。

        だが、ここ数年で発行された単語集に比べると、『ターゲット』は英単語を並べただけの、工夫が凝らされていない単語にしか見えない。博士のように辞書代わりにするのならいい。だが、英単語を命綱にして這い上がりたい受験生には、あまり勧められない。

        ある有名予備校の先生は、「ターゲット? あかんあかん、そんなもんほってしまえ」と言ったらしい。

         

        ■『システム英単語』は大学受験界の老舗・駿台の新鋭単語集

         

        うちの高校生は『システム英単語』を使っている。

        私が受験生の頃、こんないい単語集はなかった。

        駿台文庫は大学受験参考書の名作を放ってきた「古典」だが、単語集には目立つものがなかった。だが駿台が満を持して出版したシス単は、出版されて以来評判を呼んだ。
        シス単が素晴らしいのは、ミニマルフレーズである。contemporary「現代の」という単語を、単体で暗記するのではなく、’contemporary Japanese culture’「現代の日本社会」という短いフレーズで覚えさせる。フレーズで暗記することで格段に覚えやすくなる。
        もし『シス単』以外の単語集を使ってたら続けていいが、『シス単』第5章の「多義語のBrush Up!」だけは絶対見ておきたい。簡単な単語の意外な意味が載っていて楽しい。

        たとえば'line'には電話という意味があるが、この意味を知らなければThe line is busy.を「行列が混んでいる」などと誤訳してしまう。

        センター試験は特に、『シス単』第5章のような、簡単な単語の意外な意味が出やすい。

        第5章は試験問題の作成者が受験生に仕掛ける、単語トラップを集めたものである。受験生が問題作成者という「敵」の魂胆を知るには最高だ。

        この第5章の有用性こそ、『シス単』が最も信頼される単語集に急速にのし上がった原因である。

        chargeが告訴とか、lotが運命とか、soundが健全とか、sentenceが判決とか、知っておくと便利だ。

         

         

         

         

        判決 女王 単語は『システム英単語』で決まり。

        駿台予備学校の底力。特に第5章の「多義語のBrush Up!」を知らなければ今すぐ読むべし。

         

         

         

        | 私が出した本 | 13:53 | - | - | ↑PAGE TOP
        数学苦手は克服できるか?『受かるのはどっち?』
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          数学が苦手な人へ。
          高2・高3の段階で、数学苦手は克服できるか?
          天才に一方的に負けるしかないのか?
          努力で這い上がれるのか?




          博士王子のオピニオン

          数学苦手が克服できるのは中学受験経験者だけ
          京都大学はアメリカンフットボールが強いです。

          彼らはもともと体が細い受験秀才ですが、関西学院大や立命館大など強豪チームの相撲取りみたいな選手と、いい勝負をしています。

          アメフトは体力勝負であるとともに、知的勝負のウェイトが多くを占めるスポーツだから対抗できるのです。

          京大が強いのは、彼らに数学的センスがあるからだだと、僕は分析しています。

          アメフトではボールを瞬時に的確な場所に投げ、また的確な走路を取らなければなりません。

          たいていの京大生は中学受験勉強で、図形の点の移動、最短距離を叩き込まれています。関西の中学受験塾では土日は十数時間も塾で特訓です。しかも算数の時間が多い。まるで毎日が数学オリンピックのように数字や図形と格闘します。

          アメフトを始めたのは大学からでも、小学生の時からアメフトの知的訓練を積んでいるようなものです。京大生はアメフトの「基礎学力」ができています。空間図形のセンスがあり、グラウンドが「イーグルアイ」として俯瞰できます。数学力が紙の上だけでなく、アメフトのグラウンドという実戦にも生きているのです。

          難関高校の生徒は数学で落ちこぼれていても、中学受験時代に培った算数のポテンシャルがあります。

          あのですね、最近は偏差値40から70へ上げたみたいな本が多いですが、数学で偏差値30上げたという本は少ないでしょう。あったとしても、彼らは難関高校の生徒です。

          将来京大アメフト部で活躍しそうな、難関高校の中学受験経験がある高校生なら。高いポテンシャルで追い上げ可能ですが、そうでなければ無理でしょうね。



          VS




          熱血女王のオピニオン
          数学苦手克服は万策尽くせば可能

          数学はエリートの独占物じゃないわ。
          数学では別にトップに立たなくていいわけで、苦手は苦手なりにしのげばいい。
          まず、計算力からつけましょう。

          数学できない人は計算力がない。『足し算・引き算から微分・積分まで 小・中・高の計算が丸ごとできる』間地秀三(ペレ出版)がいいわ。計算に特化した本で、掛け算九九から積分計算まで載ってるの。

          数学嫌いな人は計算アレルギーで、通信制限のかかったスマホのように計算が遅いの。この1冊を繰り返せば、月初めの通信制限解除の時のように速くなるわ。
          あと、基礎ならマセマ出版社の『初めから始める数学A』馬場敬之を使ってね。問題が少なく解説がフレンドリー。これだけで大丈夫かと心配する前に、まずこれだけやってみてほしい。
          数学苦手克服には思い切って基礎に戻る度胸がいるの。

          偏差値が伸びないとき、基礎に戻るのは理に適っているとわかってはいても、直前なのに基礎なんかやってる場合じゃない、応用問題解かなければと焦る。

          それに、人から「基礎に戻れ」と言われたらプライド傷つくしね。数学が苦手な人の最大の敵は、実はプライドなのよ。プライドが高いと基礎に戻るのを厭うし、わからないことを聞くのを沽券にかかわると思って敬遠する。

          数学でわからないところを聞いて、「お前、今まで何をやってたんだ、こんなこともわからないのか。小学生からやり直せ」と冷たく追い返す先生もいるでしょう。でも「小学生からやり直せ」というのは金言よ。ほんとうに小学生からやり直せばいいの。

          挽回できます。


          数学は挽回可能か?
          天才の軍門に下るしかないのか?
          挽回できるとすれば、そのやり方は?
          判決はどちらに?




          『受かるのはどっち? 目次』
           
          第1章 大学受験“ウワサ”の真相

                     ビリギャルみたいに偏差値40から逆転可能か?
                2     文系理系どちらが有利か?
                3     大手塾予備校VS個人塾
                4    
          Twitterを受験生がやっていいのか?
                5     高校の定期試験対策に力を入れるべきか?
                6     スケジュール表は作るべきか?
                7     集中力が30分しか続かない時は?
                8     勉強しない日を作ったほうがいいか?
                9    
          恋愛と勉強は両立できるか?
                10    部活と勉強は両立できるか?
                11   
          体育会系部活生はラストスパートで逆転できるか?
                12    一冊の参考書を繰り返すべきか?
                     
          ●文章がうまい、読ませる参考書
           
          第2章 正しい勉強の仕方はコレだ!
            13   朝型か?夜型か?
                14    予習中心?復習中心?
                15   
          精神論は大学受験に有効か?
                16    模試の見直しはどうすれば効果的か?
                17    ノートはきれいなほうがいいか?
                18    本に
          マーカーは引くべきか?
                19    モチベーションを上げる本が知りたい
                20    論述対策は一人でできるか?
                21    音楽聴きながら勉強できるか?
                22   
          ゲームはやってもいいか?
                23    センター過去問対策はいつから?
                    
          ●センター直前3か月、一発逆転を可能にする参考書
           
          第3章 科目別「攻略法」伝授
            24   英単語は書いて暗記するべきか?
                25    英単語暗記――
          語源VS語呂
                26    『英単語ターゲット』VS『システム英単語』
                27    『速読英単語』は本当に名著か?
                28    英文読解――『英文解釈教室』VS『ポレポレ』
                29    英文法が苦手――問題集は何がいい?
                30   
          数学苦手は克服できるか?
                31    数学――ひらめきVS暗記
                32    数学――『青チャート』VS『教科書』
                33    現代文は高校から逆転可能か?
                34    現代文の
          選択肢に強くなるには?
                35    古文は単語と文法の暗記で伸びるのか?
                36    古文単語――『マドンナ古文単語』VS『ゴロ565』
                37    世界史VS日本史
                38    歴史――理解が先?暗記が先?
                39    センター地理、ラストスパートの方法は?
                40    物理に才能は必要か?
                41    化学、はじめの一冊は何がいい?
                   
          ●ピンポイントで苦手単元をつぶす参考書
           
          第4章 合格を近づける最後の1ピース
            42   偏差値55で停滞中。
          才能の壁はあるのか?
                43    非進学校から難関大は無理か?
                44   
          授業がつまらない時の対処法は?
                45    高校の大量課題はやるべきか?
                46    浪人はすべきVS避けるべき
                47   
          医学部多浪に賛成VS反対
                48    志望校は早く決めた方がいいのか?
                49    親の
          経済力は学歴に関係するか?
                50    地方国立大VS都会の難関私大か
                51    下剋上で合格可能なのは、早稲田VS慶應
                52    参考書・問題集だけで自学自習は可能か?
            
           
          一人でも自学自習が可能な「初心者マーク」の参考書

           

          | 私が出した本 | 13:39 | - | - | ↑PAGE TOP
          中学生の厳しい塾はダメか? 判決編
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            「3年B組金八先生」は、中学校が舞台だから成立した話だと思う。金八先生は、裏番組で視聴率最強を誇った「太陽にほえろ!」を抜き去った。武田鉄矢が石原裕次郎に勝ったのだ。

            これが小学校や高校だったら、伝説のテレビドラマにならなかっただろう。中学生は疾風怒濤の時代だからこそ、武田鉄矢の金八先生の熱血ぶりが際立ち、激しいドラマになった。

             

            中学時代は人生の分岐点である。鉄道なら行き先を変える転轍機。人との出会いによって、人生は左右される。

            だから身体を張って、思春期の暴風に立ち向かう、中学生を教える塾の先生の存在は大きい。

             

            とくに、ごく数年前まで「ゆとり教育」が蔓延していて、中学生の学力は低下した。
            当時「地頭がいい」という言葉がはやったが、地頭がいいというのは、本来ならもっと学力偏差値が取れていたはずなのに、小学校で基礎学力をつけられず、頭の良さを持て余していたということになる。生まれつきお能力はあっても、訓練されていない。潜在能力とペーパーテストの点数が一致しない。要するに「ゆとり教育」は、勉強の才能を殺したのである。

             

            また、叱ることが教育現場で忌避された。生徒との対話を重視し、甘い先生のミスリードで、授業は喧騒の場と化した。

            授業はまず「聞く」習慣をつけるのが原則だ。活発な議論のアクティブラーニングは、「聞く」ことを学んで後の話だ。人の話を聞かないで話すことばかり夢中になる人間がどれほど困った存在か。話好きで聞き下手な子の迷惑行為で、どれだけ真面目な子が先生の話を聞くチャンスを奪ったか。

            自由奔放な生徒たちの教室での振る舞いで、生徒の「聞く」能力は置き去りにして、十代の子どもの耳は退化した。

             

            それに、中学生の厳しい塾は、厳しいといっても常識を教えているだけである。生徒を拷問にかけているわけではない。人の話を聞く、礼儀作法を守る、遅刻はしない、ネガティブな言葉ははかない、ズルをしない、物事には真摯に取り組む。小学生の時に、こういう当たり前のことが教えられていなかった。悪癖を残したままの中学生を、放置するか矯正(古い言葉だが)するかである。厳しさは尻ぬぐいであり、叱らないのは逃げである。

             

            中学生で悪癖を残したままだと成績は伸びない。そして成績が伸びない生徒は、大人から見て「いらつく」部分がある。

            「いらつく」部分を見つけたら、率直に言うべきだと私は思う。厳しさとは素直さである。悪い箇所を言葉でハッキリ指摘する。変に気をつかって隠し通さない。斬り込むことで「いらつき」の要素を一つ一つ殺していくのだ。

            じゃあ、悪癖を持つ中学生に向かって「いらつき」を感じないためにはどうするか、先生と生徒が友達であればいいのである。友達関係なら、いい加減さはあまり気にならない。だが、お友達先生のままでは、中学生の「いらつき」は死ぬまで温存される。「いらつく」大人になり、自分も他人も不幸になる。教育の失敗作である。
            私は「厳しい」塾をいくつか訪問させていただいたことがあるが、「いらつき」とは程遠く、生徒の好感度は抜群であった。

             

            どういうわけか知らないが、高校生を教える大学受験専門の先生が、中学生に対して厳しい塾を、詰め込みとか、無理して難関校に合格させても高校になって苦しむだけじゃないかとか、陰キャラのように非難するのを目にする。

            だが、地方によって違いはあるが、難関高校は単純な詰込みだけでは合格できない。公立高校の問題を一度見てみればいい。単純作業で解けるものではない。むしろ単純作業に落ちた勉強を繰り返す中学生に、難しいことにチャレンジするよう強く促すのが、厳しい先生である。

            公立高校の難問を解くために、スパルタ詰め込みで対処できるわけがない。難問を解く思考回路まるごと頭に埋め込まなければならない。思考回路を埋め込むには、小学校や中学校で教えられていない「聞く」能力をつける。城の石垣を運ぶような基礎工事。これには知力だけでなく、体力も人格力も必要なのだ。子供の甘さに対峙する厳しさ、愛情ある父性の発露がいるのだ。

             

            ステレオタイプの批判として、中学校で成績低位の子が、無理して難関校に合格しても、高校では才能がないからついていけない、大学受験では勝てないという批判がある。「進学校の落ちこぼれ」は悲惨で、ならば普通の高校のトップクラスの方がいいのではないかと。

            だが、中学生の塾の厳しくてパワフルな先生なら、生徒に自力でやっていく力を与える。先生が身体を張れば子どもは身体で覚える。人格の感化力はそれほど大きい。子供は強烈な人間と出会ったら、強烈さを身につけるものである。中学時代に圧倒的に成績伸ばして「進学校の落ちこぼれ」になるという心配の多くは杞憂に終わるし、たとえ伸び悩んでいても、生徒と真剣勝負をしてきた先生は、高校になってもあらゆる角度から勉強面や心の面を、自然な形でケアしている。

             

            最大の利点。どん底から先生の二人三脚で難関校に合格することは、十代の若さで成功体験を手に入れる。これがいかに自信になるか。

            中学校の時、親からも学校の先生からも無理だと言われながら、逆転した経験が将来どれだけ自信につながるか。僕ならできる、私ならやれる。努力の先に栄冠があることが身体レベルで刻まれる。

             

            私も「厳しい塾」とやらの末節を汚している一人だが、なぜ厳しい塾に価値を見出しているか。それは中学時代に叱られ大人と対峙してきた子は、就職活動で抜群に強いからである。もし不本意な進学をしたとしても、面接で強く、大学の偏差値以上の強さを発揮する。

            高学歴でも大人に対して斜に構える若者が、就職活動で痛い目に合うのは承知の通りだ。「勉強だけできる人間はダメ」なのである。勉強以外の可愛げ、律義さ、真摯さが就活では高く評価される。
            勉強を通じて、勉強以外の能力を鍛えるのが、厳しい塾の先生が持つ一貫したポリシーなのである。試験の結果は一種の副産物である。

             

            中学生時代に厳しく細かい塾に通っていると、いい加減さが消える。授業中の姿勢、細かいノートチェック、繰り返される復習テスト、挨拶礼儀の指導、「聞く力」を持ち大人に愛される、いい加減でない律義な人間に育つ。

            中学校の友人ならいい加減でもかまわない。だが大人になっていい加減な人間ほど、自分が困り他人を困らせる人間はいない。

             

            厳しさが、自由な発想を抑え、個性のない人間を育てるという批判もある。日本にはスティーブ・ジョブズを育てる土壌がないと。だが天才は育てるものでなく育つものである。スティーブ・ジョブズを変人・狂人から偉人にしたのは、彼のアイディアを理解する「聞く」力を持った人々、怒り叫ぶジョブズの無理難題に耐え成果を上げるタフな人々である。ジョブズは育てられないが、ジョブズを助ける人は育てられるかもしれないではないか。

             

            厳しい塾の「金八先生」に出会ったら、ラッキーである。

            女王の全面勝訴。

             

             

            | 私が出した本 | 19:31 | - | - | ↑PAGE TOP
            中学生の厳しい塾はダメか? 博士女王対決編
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              高校受験をめざす中学生が通う塾で、先生が厳しく、生徒を叱りつけ、礼儀作法にうるさく、宿題チェックが厳しい塾がある。
              こういう厳しい塾は存在意義があるのか?
              時代錯誤なのか?
              博士と女王の対決。



              博士

              厳しい高校受験の塾は意味がない

              公立中学生が通う、高校受験に向けて厳しく鍛える塾ってありますよね。先生が細かいことにうるさくて、時には怒鳴りあげるスパルタ指導の塾。

              僕、そんなの意味ないと思います。

              高校受験する人は、中学受験が盛んな地方では負け組でしょ?

              スポーツでいえば、中学時代にサッカーのクラブチームに選抜された人が開成や麻布や灘など難関中学、残りが公立中学ですよね。

              嫌な言い方を敢えてしますが、中学受験で勝った人が「豆腐」で、落ちた人は「おから」みたいなものです。

              そんな「おから」みたいな、才能にいま一歩欠けた中学生に勉強を強いる。それって一昔前の教育ママ・教育パパの塾版って感じですね。時代錯誤です。だいたい勉強がスパルタで通用すると考えているのが間違いです。

              高校受験で厳しい塾って、先生が中高時代にあまり勉強しなかった人が多いんじゃないでしょうか。自分が中高時代に怠け者で、塾の先生になったとたん中高生に厳しくする。自分に甘く他人に厳しい典型ですね。

              中学の塾で厳しく鍛えて、たとえ難関高校にギリギリ入っても、落ちこぼれてしまいますよ。記憶力や理解力では中学受験で勝った人たちに劣るし、また中学時代勉強し過ぎたせいで勉強アレルギーになり、燃え尽き症候群になってしまいます。
              あと、こういう厳しい塾を、自由闊達を好む勉強ができる生徒は避けますよ。

              それに厳しい塾は弊害が大きいです。中学時代は厳しい先生がいたから成績が残せた。でも高校ではそんな先生いません。スパルタって最大級の依存なんですよ。中学時代に厳しい先生に勉強は思いっきり依存して、高校になったら自由放任、しかも勉強内容は格段に難しくなる。こんなの赤ん坊を大学受験の戦場に放り捨てるようなものです。

              逆に、難関中学の生徒は、高校受験がなくて読書や部活などで青春を謳歌しています。遊んでいるように見えて、教養を身につけていて、知識を涵養しているんです。それが高3になって爆発するんです。才能がない人ほど、勉強を机の上だけでするものだと考えていますね。

              「おから」は「豆腐」には勝てません。どんなに鍛えてもね。


              VS
               


              女王

              中学生は厳しい塾で鍛えられなさい

              あのね、難関中学でも、博士みたいに遊んでても勉強できる人って一部だと思うの。多くの生徒は難関校専門の、宿題が多い詰め込み型の塾に通ってるのが当たり前じゃないの。博士みたいに読書で教養を涵養なんて、旧制中学時代みたいなレトロなこと言ってたら、凡人は生き残れないのよ。

              中学で勉強厳しくして何が悪いの? とくに男の子なんて成長に差があるわ。小6なんて声変わりしてない、ちっちゃい男の子だっているし、ヒゲでも生えてきそうな半ズボンとランドセルがキツキツのオッサンくさい子だっているでしょ? 

              勉強に目覚める時期だって人それぞれ。中2ぐらいから上背も学力も伸びる子はいくらでもいるわ。部活だったら鍛え時でしょ、勉強で鍛えてどこがいけないのよ。

              それを「おから」か「おけら」か知らないけど、失礼な言い方よね。エリート意識を感じるわ。

              中学生ってね、人生の分岐点なの。勉強の道に進むか、そうじゃないか。大事な大事な分かれ道よ。反抗期で怠け者な年ごろで、しかも異性とか部活とかスマホとかゲームとかいろいろ誘惑がある。

              そこへ厳しい先生が身体を張って、神経をすり減らしながら、勉強の道を指し示すことの何が悪いのよ。勤勉さの価値を教えることのどこがいけないのよ。

              一番腹が立つのは「才能」って言葉よ。才能って博士はよく使うけど、才能ってすごく排他的な言葉なの。才能がないと言われて落ち込まない子っていないわ。
              才能という言葉は才能を潰す危険な呪文よ。

              でもここで、あえて才能という言葉使わせてもらうけど、厳しく鍛えないと才能が眠ってしまう子が多いじゃない。公立中学生を「あなたのなすがままに」と自主性に任せて放置するのと、「俺について来い、鍛えてやる」と本気でぶつかるのと、どちらが「良い先生」なのかしら。私の価値観でじは断然後者よ。


              判決は28日(木)午後9時半




               

              | 私が出した本 | 20:51 | - | - | ↑PAGE TOP
              私の本に対する批判に答えよう
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                私は3冊本を出してきた。おおむね好評で迎えられたが、悪い評価ももちろん少なからずあった。

                ここでは私の本が受けた批判について、1冊につき1つずつ、簡単に答えておきたい。


                 

                 

                『難関私大・文系をめざせ!
                 

                難関私大はオワコン。今更こんな本出してもねぇ

                (塾講師)。

                 

                日本の大学入試は、十分逆転可能なシステムである。

                数学や理科を受験しなくても、一流大学とされる早稲田や慶応に合格できる。これをシステムの欠陥と取るか、寛容なシステムと取るか。

                だけど、高2・高3まで勉強の才能を持ちながら、生かされなかった若者が、大逆転劇を演じる。これは痛快ではないか。

                もちろん、私も真面目にコツコツやってきた国公立の大学生に対する敬意は強い。数学や理科が必要な科目であることは、誰が否定できようか。

                だが、難関私大という、英国社3教科で受験できるシステムがあるのだから利用しない手はない。とくに地方でくすぶっている若い人には、どうやったら逆転可能か、そのマニュアルをこの本で示したかった。

                私は難関国立大学に関して、ふつうの高校で偏差値40あたりからの逆転は奇跡に近いほど難しいと思う。低成績の高校生が東大を1年でめざす『ドラゴン桜』は夢物語だと考える。だが慶応SFCに合格した『ビリギャル』は少ないが可能性がある。『ドラゴン桜』はフィクションのマンガで、『ビリギャル』はノンフィクションではないか。

                難関私大合格は現実に可能なのだ。たとえ早慶には及ばなくても、関関同立やGMARCHなら、マニュアルに忠実に勉強すれば合格できる。また難関私大の文系の学生が、バイタリティで日本社会の心臓や血液になっていることは誰も否定できない。

                決して難関私大はオワコンではない。


                 

                 

                『センター前ヒット』
                 

                書店で国語の勉強法のところだけ見て、そっと棚に戻した

                (高校国語教師)

                 

                『センター前ヒット』は、センター前3か月、火事場の馬鹿力を出すための本だ。突貫工事で、どうやって合格点をたたき出すか。センター試験に対する、救急医療のような役割を果たすべき本だ。

                批判した高校国語教師は、予備校講師の教え方に影響を受けた、文学青年上がりで、文章にインスピレーションを感じない人だった。生真面目な感じだが説得力が弱いタイプに見えた。

                私が提案した勉強法は、オーソドックスなものではない。それなら大量の参考書が出ている。私の提案は、センター試験で国語が伸びない受験生に、一か八か試してみる種類のものだ。私を批判した国語教師とは、求めているものが違う。

                現場で、現代文ができない生徒を抱え、タイムリミットが近くて焦っている先生には、共感してもらえる勉強法だと信じている。付け焼刃と呼ばれることを恐れず書いた。塾で成功例を出し(もちろん失敗もした)、『センター前ヒット』の国語の部分が役に立ちましたという高校生・浪人生からメールを何通かいただいた。

                内科医が、ER集中治療室の医師を批判するのは、ピント外れだと思う。



                 

                 

                『大学受験勉強法 受かるのはどっち?』
                 

                内容が薄くて、立ち読みですんだ
                (2浪生)

                 

                私はとにかく、この本を読みやすくしようと努力した。砂利道ではなくアスファルト、いや、ボウリングのレーンのように読みやすい本をめざした。

                編集者の方と協力して、推敲に2か月かけた。文章から小石を取り除き、ローラーを丁寧にかけた。

                受験生は勉強法の本を読んでいる暇はなかなか取れない。だがら負担を減らそうと考えたのと、あと勉強法の本をはじめて読む人に抵抗のない文体をめざした。

                また、文章がオッサン臭く、説教臭くならないように、20代前半の若い大学生4人に助言を求め、文章を推敲してもらった。すべてはスラスラ読んでもらうための、「薄い」と言われることすら予期したものだ。

                私は難解さを賢明だとは思わない。難解に書こうと思えば、いくらでも書けるのだ。しかし出版物として世に出す以上、わかりやすくあるべきだと私は考えた。たしかに、難解な本に魅力があることは否定しない。だが私が作ったのは、高級ウイスキーでなくビールである。

                だから「立ち読みできる」「内容が薄い」というのは、ほめ言葉である。中学生でも手に取れるように書いた。

                だが平易な内容の中に、重厚なポリシーが潜ませてあることは、読者ならわかっていただけると思う。


                 

                | 私が出した本 | 18:41 | - | - | ↑PAGE TOP
                医学部多浪に賛成か?反対か?『受かるのはどっち?』
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                  「医学部多浪に賛成か反対か?」という題で、東大・麻布出身の大学院生「博士」と、下剋上で早稲田に合格した「女王」が対決した。

                   

                  博士
                   

                  反対・医師は学力能力・3浪までに制限を加えるべき

                  僕の叔父は医療過誤で死にました。
                  近所の開業医で診断を受けたら風邪だと言われ、次の日倒れて大病院に運ばれそのまま亡くなりました。
                  死因は肺がんでした。

                  開業医は末期の肺がんを見落としたのです。訴訟も考えたそうですけど、医療裁判は患者側に膨大な費用と精神的打撃を与えるのであきらめました。

                  あとになってわかったんですが、その医者はヤブ医者で評判で開業医のドラ息子。寄付金含めて1億以上かかる私立医大を5浪で入り、大学時代はランボルギーニを乗り回していたそうです。

                  僕はその時、「現役で国立医大に合格したお医者さんなら死んでいなかった」と正直思いました。医者を学歴で判断するのは良くないことです。でもやり場のない不信感が煮えたぎったのは事実です。

                  医師は天性の「頭の良さ」が問われる職業だと思います。司法試験は5年間に5回までという受験回数制限があります。医学部受験は4回まで、せめて3浪までにすればいいと、僕は個人的に思います。




                  VS

                   


                  女王
                   

                  賛成・医師は人柄。努力家の多浪生こそ医師に

                  最近の子は浪人を嫌うけど医学部だけは別ね。
                  二浪・三浪は当たり前で、十浪で30歳近い受験生もいる。収入の高さと、直接人助けができる仕事の魅力もあって、高い人気があるのね。医療マンガ『ブラックジャック』『
                  DRコトー診療所』『医龍』などの魅力も大きいし。

                  でも医学部多浪生は、苦しい立場よね。
                  浪人が長いと「夢は捨てろ、お前に医者は無理だ」と露骨に言う人も現れるし、中には露骨に多浪生を軽蔑する視線で見る人もいると思うの。

                  でも、私は一度決めたら一意専心、お医者さんになってほしい。天皇陛下の心臓手術を執刀した天野篤さんは、日本大学医学部を3浪した、学校秀才ではない人よ。そんな人が東大医学部のチームを率いたのは快挙ね。

                  医師になる道は厳しい。絶望的かもしれない。でも世の中で一番絶望的な戦いをしているのは、死に至る病気の患者さんでしょ。多浪の絶望的苦しみが、瀕死の患者さんの心に寄り添える、強くて暖かい医者を育てると私は思ってます。


                  多浪反対の博士、賛成の女王。私の判決は?

                  『大学受験勉強法 受かるのはどっち?』
                   重版出来。好評発売中!




                  『受かるのはどっち? 目次』
                   
                  第1章 大学受験“ウワサ”の真相

                             ビリギャルみたいに偏差値40から逆転可能か?
                        2     文系理系どちらが有利か?
                        3     大手塾予備校VS個人塾
                        4    
                  Twitterを受験生がやっていいのか?
                        5     高校の定期試験対策に力を入れるべきか?
                        6     スケジュール表は作るべきか?
                        7     集中力が30分しか続かない時は?
                        8     勉強しない日を作ったほうがいいか?
                        9    
                  恋愛と勉強は両立できるか?
                        10    部活と勉強は両立できるか?
                        11   
                  体育会系部活生はラストスパートで逆転できるか?
                        12    一冊の参考書を繰り返すべきか?
                             
                  ●文章がうまい、読ませる参考書
                   
                  第2章 正しい勉強の仕方はコレだ!
                    13   朝型か?夜型か?
                        14    予習中心?復習中心?
                        15   
                  精神論は大学受験に有効か?
                        16    模試の見直しはどうすれば効果的か?
                        17    ノートはきれいなほうがいいか?
                        18    本に
                  マーカーは引くべきか?
                        19    モチベーションを上げる本が知りたい
                        20    論述対策は一人でできるか?
                        21    音楽聴きながら勉強できるか?
                        22   
                  ゲームはやってもいいか?
                        23    センター過去問対策はいつから?
                            
                  ●センター直前3か月、一発逆転を可能にする参考書
                   
                  第3章 科目別「攻略法」伝授
                    24   英単語は書いて暗記するべきか?
                        25    英単語暗記――
                  語源VS語呂
                        26    『英単語ターゲット』VS『システム英単語』
                        27    『速読英単語』は本当に名著か?
                        28    英文読解――『英文解釈教室』VS『ポレポレ』
                        29    英文法が苦手――問題集は何がいい?
                        30   
                  数学苦手は克服できるか?
                        31    数学――ひらめきVS暗記
                        32    数学――『青チャート』VS『教科書』
                        33    現代文は高校から逆転可能か?
                        34    現代文の
                  選択肢に強くなるには?
                        35    古文は単語と文法の暗記で伸びるのか?
                        36    古文単語――『マドンナ古文単語』VS『ゴロ565』
                        37    世界史VS日本史
                        38    歴史――理解が先?暗記が先?
                        39    センター地理、ラストスパートの方法は?
                        40    物理に才能は必要か?
                        41    化学、はじめの一冊は何がいい?
                           
                  ●ピンポイントで苦手単元をつぶす参考書
                   
                  第4章 合格を近づける最後の1ピース
                    42   偏差値55で停滞中。
                  才能の壁はあるのか?
                        43    非進学校から難関大は無理か?
                        44   
                  授業がつまらない時の対処法は?
                        45    高校の大量課題はやるべきか?
                        46    浪人はすべきVS避けるべき
                        47   
                  医学部多浪に賛成VS反対
                        48    志望校は早く決めた方がいいのか?
                        49    親の
                  経済力は学歴に関係するか?
                        50    地方国立大VS都会の難関私大か
                        51    下剋上で合格可能なのは、早稲田VS慶應
                        52    参考書・問題集だけで自学自習は可能か?
                    
                   
                  一人でも自学自習が可能な「初心者マーク」の参考書

                   

                   

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                  歴史は教科書か実況中継か? 判決
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                    教科書の名文は蒸留水

                    「教科書は面白くない」と感じている人は多い。教科書が「名文」で書かれているからだろう。
                    「名文」とは簡潔で無駄のない文章のことで、教科書の文章は主観と感情を抑え、また抑えたふりをした、比喩や形容詞を省いた無味乾燥スレスレの、蒸留水みたいな文章である。
                     
                    教科書の文章は、情報や事柄が過不足なく書かれている。しかし教科書の蒸留水のような文章から、リアルに起こった事件や歴史上の人物のナマの姿をつかむには、類稀なる想像力が必要である。
                     
                    エッセイストの林望が、日本語の名文の典型として森鴎外の「渋江抽斎」を挙げていた。実際、岩波文庫版の「渋江抽斎」を読んでみたら、確かにシンプルで淡々とした、地方の医学者の伝記を感情を交えずして描いた、蒸留水のような名文だった。
                    ただ正直言えば、贅肉がなく、筋肉すらない、骨格だけの文章は立派だが、小説として流して読むには少し苦しかった。

                    同じような例として、マンガの「美味しんぼ」で、ある時割烹で神品のような吸い物が出される。
                    材料はウズラで、肉は丁寧に削って骨だけにして、骨から出汁を取り、具は一切ないという一品なのだが、吸い物を飲む者達は骨髄から出る、味があるかないかギリギリの線の旨味に驚嘆していた。
                    しかし骨の出汁のシンプルな旨味なんて、美食を極めた食道楽にしか滋味は理解できないものである。子供には骨で出汁をとった吸い物より、肉も頭もガンガン入れて煮込んだ豚骨ラーメンの方が、圧倒的に受けがいい。

                    それと同じように、教科書のシンプルな文章は、書斎に本が数万冊あるような読書道楽にしか、良し悪しがわからない種類のものなのではないか。
                    『実況中継』は、そんな要望から生まれた傑作である。
                     
                    教科書が主人・実況中継は家来

                    だが、歴史の教科書は、いずれはやらねばならないものだ。教科書抜きの歴史学習は考えられない。
                    博士の主張通り、大学入試は教科書から出題される。科挙なら四書五経で、実況中継はわかりやすいが情報に抜けがあり、四書五経の解釈書にすぎない。
                    これまで、私はブログや著作を通して、歴史の勉強方法を語ってきた。暗記物が得意なら一問一答から始めろとか、実況中継を読めとか、読むことが苦痛ならオーディオブックを聴けとか、聴くのが物足りないならスタディサプリを使えとか、さまざまな方法を伝えてきた。

                    しかし絶対忘れてはならないのが、教科書が主人で、他の教材が家来だということだ。家来は主人を盛り立てる役割であり、下剋上で主人にとってかわってはならない。 
                    『実況中継』は、教科書で理解しづらかったところを、よりくだけた口調で説明してほしい時に、チラリと参照する使い方が望ましい。実況中継のありがたみは、教科書で苦しんだ人間だけがわかる。

                    だが学問をする上で大事なのは、歴史教科書のような、知的で簡潔な文章に触れ、馴れておくことだ。教科書の文体が理解でき、教科書的文体から知識を吸収する訓練をしておけな、知的グレードが一段階上がる。
                    教科書は記述が簡素すぎてわかりずらいという段階から抜け出せば、現代文の力も上がり、平明な文章を書く礎にもなり、大学で文献を読む助けになる。大げさな言い方をすれば、教科書の文体に親しめれば「大人の階段を上る」ことになる。

                    歴史の正統的な勉強法はこうだ。まず教科書を読む。用語がわからなければ山川の用語集、ビジュアルが欲しければ図表、ストーリーをまるごと把握するには実況中継やスタディサプリ、他の教材は教科書の理解を深めるため、教科書の知識や流れを未来永劫頭に刻み込むために存在する。
                    教科書が主食、他の教材はおかずである。
                    判決。教科書VS実況中継対決は、博士の勝ち。
                     
                    とっつきにくい教科書に親しむ二つの方法

                    ただ、難渋でとっつきにくい教科書という御主人様を攻略するには、初期段階でちょっとしたテクニックが必要だ。真正面から教科書を通読黙読するだけでは、絶対に頭に入らない。女王の言う「失敗体験」が繰り返されるだけである。素直に教科書にぶつかり、何人の受験生が挫折してきたか。
                     
                    教科書から知識のエキスを忠実に受け取る方法が2つある。
                     
                    1つは山川出版社の『書き込み教科書』の利用だ。
                    この本は外務省のラスプーチン・佐藤優氏が『読書の技法』で推薦している。佐藤氏は「これは山川出版社の教科書本文の重要事項を空欄にし、解答が欄外に書かれている教科書だ。この欄外の解答を本文に書き入れていく作業を行う。単純な“力仕事”だが、これで知識が身体をとおして身につく」と書いている。
                    一問一答の本は暗記しやすいが、知識がブツ切れで流れがつかめない。センター試験は人名用語のブツ切れ知識だけでは高得点が取れない。
                    『書き込み教科書』は重要事項を暗記できるのに加えて、教科書の文章を同時並行で読むことで、流れも同時につかめる。
                    理解と暗記のダブルパンチだ。書き込む作業により、教科書の流し読みで頭にグリップしない状態になるのを防ぐ。
                    読むだけの勉強と、書く作業を加えた勉強と、どちらが頭に入るかは明らかだろう。
                     
                    2つ目は教科書の音読。
                    英文は音読すれば英語力がつく。国語も小学生のころから音読を続けてきたから力がついた。なら歴史にも音読という成功体験を生かしてやろうではないか。
                    江戸時代、儒学の勉強も素読がメインだった。一つの知識体系を頭に埋め込むのは、素読が一番だ。あま
                    音読でぜひ利用してほしいのが『アナウンサーが読む山川詳説日本史・世界史』である。“聞く教科書”というコピーがついているが、この本はNHKのアナウンサーが教科書本文を朗読したものが、CDに収録されている。日本史は男性アナウンサー、世界史は女性アナウンサーが担当している。
                    NHKアナウンサーのCD音声に合わせて音読すれば、思いのほか頭に入る。嘘だと思うならやってほしい。一人黙々と黙読するより、浸透が速いのがわかるはずである。

                    ■映像授業の普及で、脚光を浴びる教科書学習
                     
                    以上、教科書を頭にしみこませるために、『書き込み教科書』と音読を勧めたわけだが、コツコツと地道過ぎて当たり前という感想を持たれた方もいるだろう。
                    またかよ、と。
                    だが、日本史・世界史は努力を裏切らない。勉強法を間違えなければ、伸びないことはない。
                    数学や物理なら頑張っても成績が伸びないことがある。だが歴史はコツコツ型の受験生に成功を与え、勉強量が偏差値に比例する。

                    『書き込み教科書』も音読も、社会は苦手で興味が持てないけれど、気力だけは充実している、根性系・努力系の受験生に積極的に薦められる方法だ。「好きこそものの上手なれ」と言うが、嫌いでも少し我慢すれば上手になれる方法が『書き込み教科書』と音読である。

                    さて、映像授業が普及した今、テクノロジーの発達に比例して、これまで以上にコツコツとした地道な努力がクローズアップされるだろう。

                    勉強には「わかる」段階と「できる」段階が必要だ。今後はスタディサプリなど映像授業の普及で、授業格差は大幅に改善される。予備校という特別室の中でしか見られなかった授業が、ネットで安価に配信され、「わかる」授業が平等に近いレベルまで供給される。
                    とくに、歴史においては、NHKが本腰を入れ映像授業に参入し、ドラマやドキュメンタリーで作った膨大なコンテンツを大学受験用に編集すれば、グレードが極めて高い映像授業が可能になる。それは授業という一人語りを越え、歴史マンガを映像化したような、きわめてわかりやすい映像教材になるに違いない。
                    誰もが「わかる」授業を見られる時代がくる。

                    だが、「わかる」ことは映像授業があれば受け身でも可能だ。だが「できる」段階に進み得点力を上げるには、自分で能動的に努力しなければならない。反復とか音読とかいう泥亀のような、理解と知識を身体化する作業は、受験生個人にゆだねられる。
                    教科書を地道にこなすことが歴史学習の近道だ。「大学受験は教科書から出る」という事実が、受験生にどれだけ教科書に対する信頼を喚起させるか。教科書こそが無人島に持っていく唯一の歴史教材だ。
                    ただ教科書を愚直に読むだけだと空回りする。『書き込み教科書』や音読で手と口を使い愚直にアウトプットすることで、映像授業を見ただけで「できる」つもりになっている勘違い野郎を、撃ち抜くことができるのだ。



                    判決 博士

                    教科書が主食で、実況中継は「おかず」

                    教科書の理解を深めるため

                    『書き込み教科書』と音読を



                     

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                    教科書と、その家来たち 


                     
                     
                     
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                    歴史は教科書か実況中継か? 博士VS女王 論争編
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                      歴史の勉強をはじめるにあたり、

                      教科書を中心に据えるのか?

                      それとも実況中継メインか?

                      天才と超努力家、2人の意見が対立

                       

                       

                      博士王子のオピニオン

                      絶対的存在・山川の教科書でフォーマルに

                      山川の教科書なしで、歴史をどう学べというのでしょうか?

                      教科書か実況中継かなんて質問、失礼ですが「愚問」です。

                      まず大学教授が、市販の『実況中継』や『ナビゲーター』見て問題作ると思いますか? 教科書から作るわけでしょう? 受験生が「出題の原典」に触れるべきなのは当然です。

                      歴史なら、大学入試は教科書を100%近く頭に入れてたら合格点取れるわけです。

                      『実況中継』や『ナビゲーター』は教科書という原点の理解を、別の角度からの描写を通して深める、あくまで「参考書」としての役割の本なんですね。「参考書」はあくまで「参考」にとどめておいて、メインに据えてはいけません。

                      教科書は森鴎外や中島敦のような簡潔な名文で、素直に頭が入りやすいです。また日本の名だたる歴史学者が、文殊の知恵を持ち寄って執筆していますから、刀鍛冶のように表現が磨かれています。

                      しかも新しい学説が取り入れられ、古くからの定説とミックスされ、まるで老舗のうなぎ屋のタレみたいな作品です。

                      教科書はコンパクトなのもいいです。逆に『実況中継』や『ナビゲーター』って分厚いし、しかも4分冊5分冊に分かれているじゃないですか。歴史が苦手な受験生が、いくら口語のくだけた文体で書かれているとはいえ、読みこなせると思いますか?

                      しかも『実況中継』は難関私立大向きで、初心者にやさしい本かと思えば、早慶にしか出てこないようなマイナーな用語人名が突如現れます。

                      歴史の勉強は教科書です。教科書しかありません。



                      VS
                       

                       

                      熱血女王のオピニオン

                      語り口調の実況中継でカジュアルに学びなさい

                      教科書はね、勉強が苦手な子には「失敗体験」なの。

                      先生は教科書使って授業をしてきた。でも授業聞いてもわからないから、勉強が苦手になったわけでしょ? 演劇にたとえれば先生が役者、教科書が台本。演劇見て理解できなかった人が、台本だけで理解できるわけないわ。

                      とにかく、教科書を使った勉強が、落ちこぼれを作ったわけ。だったら他のやり方にすがるのが正しいと思わない?

                      博士は歴史教科書を森鴎外や中島敦とかいうけど、勉強が苦手な子がそんな格調高い文学的なものを好んで読むと思う? 

                      教科書は説明が簡潔だけど、勉強嫌いには簡潔は簡単じゃないの。逆に簡潔は難解なわけ。長くて丁寧な説明しないと、ちゃんと理解できないのよ。

                      マンガやライトノベルに慣れている子が、話し口調の読みやすい文体に親しみを感じるのは当然だわね。だったら『実況中継』か『ナビゲーター』から始めるのがいいんじゃないの。

                      『実況中継』や『ナビゲーター』が分厚いのは、字が大きくイラストが多くて、読みやすいからよ。だから一気読みできるわ。山川の教科書を一気読みするのは醤油を一気飲みするみたいなものよ。

                      私はね、参考書の一大革命が『実況中継』の登場だと思うの。授業のライブ感を文字にして、受験生のハートをつかんだわ。英文法の山口、日本史の菅野、世界史の青木、それから『数学がよくわかる本』の細野あたりの先生は、語り口調の説明で勉強が苦手な子を這い上がらせたパイオニアよ。

                      歴史は『実況中継』や『ナビゲーター』から始めなさい。

                       

                       

                      歴史の勉強は教科書か? 実況中継か?

                      判決は4月6日(水)午後9時半。

                       

                       

                       

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