猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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なつかし中学受験漫画「とどろけ!一番」
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    勉強ができる子は、授業中の集中力が狂的に凄い。
    家で勉強なんかしなくても、試験前に慌てなくても、授業を100%教室で理解し記憶してしまえば勉強はできるようになる。

    私は小学生の時、集中力こそが勉強の命だということを、ある漫画で知った。
    私が中学受験をした1980年、「とどろけ!一番」という漫画が「コロコロコミック」に掲載されていた。
    ご存知だろうか?

    主人公の轟一番君は、ガキっぽいヤンチャなカワイイ小学6年生。幼児体型で、勉強とは無縁な感じの子だ。
    しかし「大日本進学塾」に入塾した直後、並み居るガリ勉を差し置いて、いきなり塾で成績トップに立つ。

    面白くないのが、轟一番が現れる前はトップだった、典型的な真面目ガリ勉タイプの、スマートで背が高いイケメン常仁勝(つねにまさる)。
    彼は轟一番の出現以降、2位の座に甘んじることを余儀なくされる。

    轟一番と常仁勝は共に天を戴かぬライバル関係になる。
    2人は共に、「開布中学」をめざして切磋琢磨する。

    常仁勝は、起きている時間はすべて勉強に費やしている真面目な小学生。しかし轟一番には哀しいくらいに勝てない。
    逆に轟一番はといえば、全く勉強している気配がなく、毎日インベーダーゲームで遊んでいる。

    常仁勝は、轟一番が勉強ができる秘訣を探った。
    轟一番が勉強ができる秘訣は、授業中の集中力にあった。轟一番は授業中全身から炎が出て、目から火花が散っていたのだ。
    猛烈な集中力!
    知識をすべて授業だけで吸い込んでいるのである。
    恐るべし、轟一番!

    私はその後轟一番を真似して、塾で先生を睨みつけながら授業を聞くようになった。

    ところでこの「とどろけ!一番」という漫画、奇想天外な描写が実に面白かった。
    勉強漫画はアクションがどうしても少なくなる。スポーツ系の漫画と違って、リアルに勉強シーンを描いていたら、「カリカリ、カリカリ」という沈黙が支配するシーンで終わってしまう。見せ場の作りようがない。

    だから轟一番は、動きが少なく面白くない勉強シーンを盛り上げるため、奇妙奇天烈なアイテムを駆使する。

    たとえば彼は、いくら書いてもすり減らない「四菱ハイユニ」という鉛筆を使う。
    磨り減らない鉛筆作ってたらメーカーは商売にならないじゃないかという突っ込みを入れたくなるし、磨り減らない鉛筆が果たしてテストに有利になるのか未だにわからない。鉛筆を何本も用意すればいいのに、と思った。

    また轟一番は答案を書くのが速い。その秘訣は「答案2枚返し」といって、左右両方の手に鉛筆を持ち、2枚の答案を同時に解くという必殺技を持っているからだ。
    私も塾の模試の時、鉛筆を2本持って真似しようとしたが、2分と持たずやめた。轟一番との才能の差をひしひし感じた。

    さらに漫画も末期になると、試験の難易度もどんどんエスカレートし、いきなり白紙の問題用紙が出され、紙に熱を加え「あぶり出し」をしないと問題が解けないという、何とも凄いシチュエーションの回もあった。

    とにかく、勉強を漫画にするのは難しい。動的であることが要求される漫画と、静的な作業の勉強は相性が悪い。
    作者の無理がたたったのか、「とどろけ!一番」の末期は、ボクシング漫画になってしまった。

    でも私のような中学受験生には、強烈なインパクトを与えてくれた漫画だった。

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