猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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地理を得意にする方法。Googleは「どこでもドア」
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    わが子が中学受験勉強を始める時、「親が勉強を教えなければならないのか」と不安になる親は多い。中学受験だからといって構えることなく、今まで通り子どもの生活と健康に気を配っていればいいのだが、勉強面でも子どもの中学受験に貢献したい方もいらっしゃるだろう。
    親が勉強を教えるなんて、「のび太のママ」みたいにヒステリックな教育ママを想像されるかもしれないが、あんな古めかしいスタイルとは違って、親子が勉強を楽しむ、ちょっと今風の環境を作ればいい。どうせ教えるなら楽しく教えたい。「おうちで寺子屋」をエンジョイするのだ。

    教えるのは社会の地理がいい。「ゆとり教育」で地理の学力が落ちている事実は、教育現場の誰もが感じている。聞くところによると、最近の子どもの中には、南極が暑い場所だと思っている子がいるそうだ。沖縄・ハワイと南へ行くほど気温が上がる。だから地球の最南端である南極は、灼熱地獄のような場所だという。こんな勘違いをするのは、地球が赤道を境に北半球・南半球に分かれていることを知らないのと、南極の氷の上でペンギンが歩いているイメージが、子どもの頭にストックされていないからである。

    子どもに日本各地のイメージを焼き付ける最大の方法は、日本一周することだ。夏休みを利用して40泊41日で日本一周すれば、地理の点数は飛躍的に上がるに違いない。
    さすがに日本一周はアイディア倒れに終わりそうなので、代わりとしてネットを活用しよう。まず、親子でパソコンやタブレットの前に座る。都道府県庁所在地名や山脈・川の名前を暗記する時、「愛知県・名古屋市」と無味乾燥に暗記しても面白くないから、地図を見ながら「盛岡」「飛騨山脈」「最上川」と、子どもといっしょに画像検索するのだ。
    都道府県庁所在地を検索すると、街の画像を見て、子どもの口から「名古屋って大きい街だね」「大津って琵琶湖が近いね」「山口って小さい街だね」「金沢って時代劇に出そうな古い街だなあ」と素直な感想が出てきたら嬉しい。ネット画像検索で風景が視覚に焼き付き、ちょっとしたプチ家族旅行になる。地理が嫌いな子は多いが、旅行嫌いの子は少ないはず。そのうち子どもは親の助けがなくても、わからないことがあったら自分で調べる習慣がつくはずだ。

    ここで、地理が得意な子の頭をのぞいてみよう。私の塾は小学生から高校生まで教えているが、地理好きの高校生に「兵庫県と聞かれてイメージするものは?」とたずねてみる。兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海、山間部は緑深い山地と、さまざまな顔を持つ県だが、彼は「神戸は港町、姫路は城下町、忠臣蔵の赤穂も城下町です。天空の城竹田城も兵庫県ですね。甲子園もありますし、淡路島との間には明石海峡大橋が架かっています」とスラスラ答えるだろう。
    それに加えて「神戸は神戸牛、日本海側は松葉ガニがおいしいですね」と、高級食材の名前を挙げる。彼はふだんから社会に対する知的好奇心を発揮して、地名が出たら調べ、面白い旅行番組があったら見る。そんな積み重ねが、兵庫県に対して視覚だけでなく味覚まで感じる、高い学力を作りあげてきたのである。学力を高めるのは机の上の勉強だけではない。日常生活すべてがメッセージなのだ。

    ぜひ、親子一緒に、ネットで地理を楽しんでほしい。Googleの検索窓は、地理学力向上の扉である。地名を画像検索するだけの些細な作業が、パソコンやタブレットを「どこでもドア」にし、中学受験だけでなく、大学受験にも通じる楽しい教養を生み出す。
    ネット画像検索で「プチ家族旅行」に出かけよう。
     
    たとえば「長崎 軍艦島」なら
    IMG_6109.JPG
    強烈な画像が大量にヒットする。
    長崎の「端島」は、かつて石炭が採れてにぎわい、人口密度が東京23区の9倍に達した時期もあったが、1974年に閉山。現在は無人島。形が似ていることから「軍艦島」の通称で呼ばれる。検索すると島内の廃墟の写真がふんだんに出てくる。子どもの頭に「石炭→石油」のエネルギー革命を、一発でイメージづける格好の画像。
     
    画像検索なら、簡単に海外旅行もできる。
    さて、ここはどこだろうか?
     
    travel 306.jpg
    travel 309.jpg

    2枚の写真は、ドイツ・ベルリンの壁の跡。冷戦時代は壁があり、警戒は厳重で、壁を超えようとして死んだ人も多数。現在は壁が保存された場所もあるが、公園として市民の憩い場にもなっている。シルバー色の長いシーソーが、ドイツ人のデザイン感覚と機能美、デザイン感覚を示している。

    こんな風に、写真だけ見せて、子どもにクイズ形式で地名を当てさせると、テレビの旅行クイズ番組みたいに盛り上がる。写真を選ぶ手間はかかるのだが・・・


     
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