猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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読書をしても現代文が上がらないのはなぜ?
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    読書好きなのに現代文の点数が低い人は多い。だけど、それは読みやすい本しか読んでいないからだと思う。
     
    ベストセラーやミステリーやライトノベル、どれにマンガは、難解な箇所を極力減らして書かれている。意味不明な箇所が続けば読者は本を置くから、作者も編集者もわかりにくい箇所には神経質なのだ。
    読者にスラッと読ませることを目的にした書物では、難しい部分があったら負けだ。読者が座礁しないように、細心の注意が払われる。
     
    読者にスラスラ読ませる目的の本が、国語の入試問題に使われ、傍線を引かれて「わかりやすく説明せよ」などとやられるのは屈辱以外の何物でもない。わかりやすく説明せよと指示されるのは、表現が難しくこなれていないからだ。もっと読者の胸にストンと落ちるようにわかりやすく書けと言われているのと同じことだ。
     
    逆に、入試問題に出題される評論や純文学は読み飛ばしができず、難解で意味がわからない箇所には決まって傍線が引かれ、わかりやすくする作業は読者に委ねられている。読みながら立ち止まることは要求される。
    だから、ページをめくる手が止まらない読みやすい文章にばかり触れていても、現代文の得点力はいつまでたっても上がらない。
     
    速読を自慢する人がいるが、たいていは速読できるように筆者や出版社が気をつかって書いた本を読んでいるから速読できるわけである。速読自慢の大部分は、「俺はラーメンを早く食べれるぜ」と自慢しているのと同じことだ。ラーメンは本来、速く食べるようにできている食べ物だからである。
     
    不思議なことに、読書嫌いでも現代文が得意な人がいる。それは難しい箇所に出くわしたら、飛ばさずに、真摯に向き合うクセがついているからだと思う。
    現代文の力をつけるには、消費者としての流す読書ではなく、主体性をもって筆者と対峙する姿勢が必要なのだ。
     
    ただ、快楽目的の読書でも、語彙は増える。現代文は語彙のストックで決まる。どんなに解法を学んでも、語彙の壁に阻まれただ読解はできない。
    読書するアドバンテージは、何よりも語彙力である。
    読書で蓄えた語彙力の下地に、きちんとした読解法で理論武装すれば、「わかる奴だけ読め」という態度の難解な入試問題にも慣れ、現代文の点数は上がる。
    読みやすい文章ばかりに触れていても、語彙は増える。現代文が苦手でもブレイクは速い。逆に活字に触れる機会が少なければ、ボキャブラリーでつまずく。
     
    快楽の読書は、無駄ではない。



     
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