猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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大学受験生「親が超ウザい!」
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    受験生にとって親は最大の味方ではあるが、暑苦しい存在でもある。
     
    受験情報に無知な親が心配のあまり、にわかに教育熱心になり、突然成績について根掘り葉掘り聞いてくるのは、非常に困る。
     
    母親「ねえ、勉強うまくいってるの」
    息子「一応ね」
    母親「模試の成績見せて」
    息子「わかった」
    母親「ねえ、数学って200点中90点だけど、これ100点満点だったら、45点しか取れてないじゃない」
    息子「模試だから、問題が難しいんだよ。45点でも取れてる方だよ」
    母親「でもあなた、小学校や中学校のテストでは100点取ってたじゃないの。ちゃんと勉強してるの?」
    息子「してるよ。小中学校のテストと模試を一緒にするなよ。入学試験は6割から7割取れれば合格なんだよ。それだけ問題が難しいの」
    母親「でも、100点取る人だっているわけでしょ。がんばりなさい」
    息子「はいはいはい。それから模試はね、点数より偏差値の方が大事なんだよ」
    母親「あなたの数学の偏差値は60点? たった60点しか取れてないわけ?」
    息子「あのね、偏差値は平均点取れば50なわけ、平均点より上だったら60、70になるし、下だったら40や30になる。そういう数値なんだ」
    母親「私は難しいことわからないけど、偏差値60点って低くない? 英語も偏差値70点。100点めざしなさい」
    息子「偏差値70で文句言われたら、頭来るなあ。偏差値100なんて見たことないよ。あと偏差値に60点とか、「点」をつけるのやめてよ。偏差値は点じゃないんだから」
    母親「よくわからないけどわかりました。じゃあこの国語の偏差値は40だけど、これは低いと解釈していいわけね」
    息子「はい。それについては言い返す言葉はありません」
    母親「ねえ、このBってのは何なの?」
    息子「志望校への合格可能性を、アルファベットで表したものだよ。A判定が一番上で、B判定が2番目」
    母親「B判定って、B級グルメみたいで響きが悪いわ。ちゃんとA判定取りなさい」
    息子「はいはいはい」
    母親「それからこのEっていうのは何? どれくらい合格可能性が少ないの? E判定って何番目くらいに低いわけ? F判定とかP判定とかZ判定とかあるの?」
    息子「E判定が一番低い・・・」
    母親「まあ! 最低なの? もっと頑張りなさい」
    息子「わっかりやした」
     
    受験生には、こういう親子の会話は疲れる。親はストレス供給源になってしまう。
     
    受験情報に疎い母親との会話も疲れるが、受験情報をたっぷり仕入れている父親の説教はもっとつらい。書店の学参コーナーで教育書を買い漁って、勉強法オタクになっている父親もいる。
    浪人生にとって、中学受験を引きずったような、教育熱心な父親はやっかいな存在だ。

     
    父親「お前、浪人生になって生活のリズム乱れてるぞ。「早寝、早起き、朝ご飯」が頭を良くするというのは常識だろうが。おまえのは「遅寝、遅起き、朝ご飯抜き」だろ。夜食にセブンイレブンの「すみれ」や「一風堂」のカップラーメン食べ過ぎだ。最近ちょっと太ってないか? 生活習慣から変えていかないと」
    息子「はい」
    父親「あとこの前アメトーーク見たら、京大出身のロザンの宇治原がエア授業やってたぞ。学力を伸ばすには授業をやってみるのがいいってな。お前のそういう姿、見たことないぞ」
    息子「これからはやるよ」
    父親「あと英語の音読やってるか? お前の勉強部屋からは、英語音読の声が聞こえてこない。英語は耳と口で覚えないと身につかないぞ。ブツブツ英文つぶやかないと」
    息子「わかった」
    父親「あと国語力は読書で伸びる。本をもっとたくさん読め。読書すればボキャブラリーが増える。マンガや涼宮ハルヒも否定はしないが、もっと入試に即した歯ごたえのある本を読めよ。新書とか」
    息子「考えておくよ」
    父親「怒るかもしれないが、お前のツイッターアカウント見たぞ。なんだよあのつぶやきは。「朝起きたー」「数学わかんねえー」「予備校の授業切りてえー」「やる気でねえー」「セックスしてえー」。内容は短くてつまらないのに、数だけは多い。つぶやいてる暇あったら、英単語の一つでも暗記したらどうだ?」
    息子「なんでそんなの見つけたんだよ」
    父親「そういうのはね、ばれちゃうんだよ。ベッキーみたいに」
    息子「・・・」
    父親「ツイッター見ると、成績あまりの伸びてないようだな。効率が悪いんだ。池谷裕二の本読んで、脳科学もっと研究して、忘却曲線意識しながら復習しないとだめだぞ。脳のポテンシャルを十分生かさないと。理屈に適った合理的勉強法が大事だ」
    息子「ああ」
    父親「あと勉強法の本で、頭を坊主にして頑張った浪人生の話が書いてあったぞ。今すぐ床屋に行って、その鬱陶しいボサボサ頭丸めて気合入れてこい。最後は根性が勝つ」
    息子「・・・」
     
    親は付け焼刃の勉強法を浴びる息子は、鬱陶しいことこの上ないだろう。
    脳科学を推奨していながら、髪を切れと言う矛盾。頭蓋骨の内と外、両方に口を出す。合理性と精神論をともに浴びれば頭が混乱する。
    受験期、親は自分が「毒親」になっていないか、意識しておかねばならない。熱心な親ほど「毒親」になりうる。
     


     
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