猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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中1の英単語はキミョウキテレツ
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    中1の単語、習いたてのうちは単語のフィーリングをつかむのに苦労する。ローマ字感覚にとらわれ、英語独自の文字の並び方を会得するのに時間がかかる。
    中途半端にローマ字感覚が残っていると、appleをappruなどと間違える。
     
    「る」はローマ字の「ru」と書かないと気がすまないのだろう。気持ちは良くわかる。
    またbとdの混同はよくあることで、dogをbog、boxをdoxとするのは英語習いたての時期において、非常によくある間違いである。
     
    よく考えたら英語の綴りはあまりにも理不尽である。
    ハウスがどうしてhouseなのか、ホワイトがなぜwhiteなのか、ナイフが何故にknifeなのか、英語の語源の本を何冊かひも解いてはみたが、完全に納得したわけではない。英単語の綴りはまるでブッシュのイラク攻撃みたいに強引だ。
     
    音楽家の名前でも、Mozartはモーツァルトとは読めないし、Chopinはどう見てもチョピンで、Debussyはデブシーだ。西洋語のスペルは東洋人にはわかりにくい。生まれも育ちもfar eastの中1の子が、英語と最初に遭遇した時に奇妙なスペルミスを犯すのは責められないことなのだ。
     
    英語だけではない。西洋の言語のスペルは東洋人にとって違和感がある。
    フランス語にしてもprintempsをプランタンと読むのは無理がある。あとParisのsと、画家のモネのMonetのtは邪魔だ。最後に変な子音をつけないで欲しい。
     
    オランダ語もひどい。HUIS TEN BOSCHをハウステンボス、Vermeerをフェルメールと一発で読むことは難しい。
     
    オランダ語で思い出したが、オランダ語の単語には英語と「ほんのちょっと」だけ違うものがある。
    僕はにヨーロッパ旅行をして、ベルギーを訪れたのだが、その時使ったオランダ語の旅の会話集を見ると、単語の1文字2文字が英語と微妙に違うのだ。
    例を挙げてみると
     
    tomaat(トマト)
    appel(リンゴ)
    banaan(バナナ)
    brood(パン)
    oile(オイル)
    peper(胡椒)
    trein(列車)
    maan(月)
    などである。
     
    どれもマイクロソフトのワードで書くとスペルチェック機能が働いて、語の下に赤い波線が引かれそうなものばかりだ。オランダ語はまるで日本の中学1年生が習い始めに書く英単語みたいだ。
     
    英語を習ってからオランダ語を見ると、オランダ語は変な言語に見えるが、逆もまた然りだろう。
    福沢諭吉を代表とする幕末の洋学者は青年期にオランダ語を習い、その後世界最強の国家がイギリスであることを知るに至って英語に鞍替えする人が多かったが、彼らはわれわれと逆に
    「蘭語appelは英語じゃappleなのか。偏屈な言語じゃなあ英語は」
    と頭を抱えたのだろう。



     
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