猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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無人島に10冊参考書を持っていくとしたら(中)
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    前回のつづき

     

    生徒「先生の推薦する参考書、大変参考になります。お忙しいところもう少し質問させてください。古文の単語集は何がいいですか?」

     

    (生徒の心の声・・・お忙しいところって、人望ないから暇人なんだよな、こいつ。さて、いったい何を勧めるかなぁ? 下ネタ好きそうな顔してるから、『ゴロゴ』かもな。「俺は生徒の気持ちがわかる、話がわかる、若者と感性があう先生だ」と思われたい教師は決まって『ゴロゴ』を勧めたがる。堅苦しくないところをアピールしたい自己演出家。こいつもそうだ。『ゴロゴ』とみたぜ)

     

    先生「『マドンナ古文単語』がいいと思うぞ。正統的で、漢字のイメージとともに暗記できる。収録単語数が少ないが、まずこれを終わらせることが先決だな。『ゴロゴ』は語呂が強烈すぎて、いざ長文を読むとき意外に役に立たないんだな」

     

    (生徒の心の声・・・意外に『マドンナ』ときたか。ゴロゴの下ネタよりマドンナの色気か。でも何がマドンナだ。洋モノ好きなのかよ。奥さんの顔見たことあるぜ俺。マドンナどころかスーザン・ボイルみたいな容姿なのに)

     

    生徒「さっそく『マドンナ古文単語』買ってやってみます。先生、テストしていただけますか?」

     

    (生徒の心の声・・・いちおう意識高いとこをアピールしておこう。こいつどうせ熱意に欠けた教師だから、「いいよ。テストしてやる」と言っておきながら、手ぇ抜いてテストなんてしないぜ。松岡修造みたいな熱意ある先生なら、テストで暗記できてないと叱るのだろうが、こいつは叱る度胸も熱意もない)

     

    先生「いいよ。テストしてやる」

     

    (先生の心の声・・・こんなん口先人間だから、やってくるわけないじゃろう。一応言っておくわ)

     

    生徒「ありがとうございます! 先生が頼りです!」

     

    (生徒の心の声・・・大人にはリップサービスですよっと。やれやれ)

     

    生徒「あと、僕は世界史選択ですけど、一問一答、先生は何をお勧めされますか?」

     

    先生「山川出版社の一問一答がいいと思う」

     

    (生徒の心の声・・・あららら、やっぱり参考書に無知だわ。知識が20世紀で止まってる。自分の世代の参考書しか勧めない。まあ学校の先生は忙しいから、学参売り場なんかいかないんだろうけど、Z会とか東進とか良いのが出てるのに。山川のは古臭いんだよ。演歌みたいだ。こいつは山川豊か)

     

    生徒「Z会とか東進はどうでしょう? 東進の一問一答は私大に即していると言いますが」

     

    (先生の心の声・・・参考書の名前だけはよう知っとるのお。参考書には詳しいけんど、肝心の歴史用語や人名には全然知らんのじゃ)

     

    先生「じゃあいろいろ試してみて、好きなのを選んだらどうだろう?」

     

    (生徒の心の声・・・逃げやがったなこいつ)

     

    生徒「じゃあ先生のおっしゃる通り、山川の一問一答を使います! ところで先生、英文法は『ネクステ』だけじゃ解説が詳しくないので、何か分厚い参考書を勧めていただけないでしょうか?」

     

    (生徒の心の声・・・どうせ『Forest』だろ。定番しか言わねえんだよな。俺の低い英語の学力を考慮しないで『ロイヤル英文法』とか言い出すかもしれん。気のきいた教師なら『一億人の英文法』て答えるはずだ。わかりやすいし、一番売れてるし、俺でも通読できそうなくらい文章がうまいし、図表の斬新さは、神!)

     

    先生「『一億人の英文法』以外は捨てなさい」

     

    (生徒の心の声・・・えっ、そこまで言い切るかよ。俺の考えは正しかったな。でも初めて気が合ったぜ。さすが『一億人の英文法』の底力)

     

    生徒「『一億人の英文法』は僕も持っています。本屋で見た時、他の文法参考書とは、モノが違うと思いました。文法用語が使われてないんですよね。だからわかりやすいです」

     

    (先生の心の声・・・文法用語って、副詞節とか後置修飾とか等位接続詞とか覚えんさいや。手抜きしなさんなや。じゃけんど、このレベルの高校生に支持されてるくらいじゃけえ、『一億人の英文法』はものすげえんじゃけど。文章もわかりやすいけんのう。他の文法書がカビ臭い純文学なら、『一億人の英文法』は村上春樹かのう)

     

    先生「文法は『一億人の英文法』で決まり。こういう素晴らしい参考書は、中国に輸出してもいいな。タイトルを『十億人の英文法』に変えて。ははは」

     

    (先生の心の声・・・われながらうまいオチじゃ)

     

    (生徒の心の声・・・下らねえ。「笑点」のジジババ相手にか通用しないぜ)

     

    生徒「なるほど! 先生うまいこと言いますね。さすがです。座布団3枚!」

     
    (つづく)


     

     

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