猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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こんな大学には行きたくない!
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    受験生を受験に駆り立てる動機は、もちろん「A大学に入りたい」という具体的な目標、A大学に対する「あこがれ」から発するものである。
    しかし、滑り止めの「B大学には絶対行きたくない」という恐怖、本番の試験がうまくいかなくて、B大学に行かざるを得ない情況に陥る地獄のような想像が、試験直前の受験生を締めつける。

    芥川龍之介の「蜘蛛の糸」ならば、糸を登りつめた場所には桃源郷のようなA大学、逆に下には地獄の釜の底のようなB大学がある。
    勉強で気を抜いたらB大学という血の海に溺れてしまう。そんな追い詰められた心理が受験生を勉強に駆り立てる。
    B大学の学生になってしまったら人生の落伍者になってしまうのではないか、そんな心理が受験生を奮い立たせる。「どうしてオレがB大なんだ?!」という強い自尊心が、モチベーションを高める。

    受験生にとって、許容できる大学と、できない大学がある。ある受験生にとっては東大以外は大学ではないし、ある受験生には関関同立未満は許されない。個人個人によって許容できない大学は違う。

    たしかに「B大なんか絶対イヤだ」とB大を嫌うことは傲慢なのかもしれない。学歴信仰に染まった時代錯誤の馬鹿なのかもしれない。
    また、A大学が不合格になり、B大学にしか合格できなかったら、A大学に対する思い入れの強い受験生ほど落ち込む。自分のidentityすら失ってしまう。A大学へのあこがれと、不合格になった時のショックは比例する。

    だからといって逃げ道を用意してはならない。A大学がダメならB大学でいいや、B大学D判定だからC大学に志望を変えよう、そんな気持ちでいるとA大にもB大にもC大にもふられてしまう。

    「こんな大学には行きたくない!」と、滑り止めの大学を忌避する心理が強いほど、受験生は追い立てられる。最悪の結果を想像し、悲観主義に浸った時こそ、受験生は勝利の女神に接近する。
    許容する大学以外は認めない「狭量さ」を持つ受験生、自分の存在意義を測る尺度はA大学合格以外にないと思い詰めた受験生の方が、良い結果が出る可能性は高い。

    受験生は不安や時間の無さに追い詰められ、特に模試の結果が思わしくないと気分が受身になってしまいがちで、理想は押し潰され心の中に自尊心が入り込む隙間が無くなってしまう。
    そんな時、第一志望だったA大学の姿は霞みがちで、いままで嫌っていたB大学に心が移ってしまう。
    しかし「B大学でいいや」とB大学に腰を据えてしまうと、砲火飛び交う第一線の戦場から脱出した時のように心はいったん平静を取り戻すが、そんな平静な気分の時に落とし穴は待っている。

    そんな時は「B大学には絶対行きたくない」というプライドを心の隅から呼び起こす作業が必要だ。
    B大学を避けている自分はそんなに偉い人間なのか? もしB大の学生になったら自分はただの「プライドの高いバカ」じゃないのか? 自分が「プライドの高いバカ」じゃないことを証明するにはA大合格しかないんだと。

     
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