猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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『マドンナ古文単語』VS『ゴロ565』 古文単語対決
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    ベストセラーの古文単語、『マドンナ古文単語』VS『ゴロ565』 古文単語はどちらがお勧め?

     

    博士

    ■『マドンナ古文単語』、荻野文子の文章力は抜群

    マドンナこと荻野文子先生の著書の人気が、一向に衰えないのはどうしてでしょうか。

    失礼ながら荻野先生は、もうかなりお年を召していらっしゃいます。

    「マドンナ」という年齢ではありません。でも荻野先生の本は『マドンナ古文』『マドンナ古文単語』『マドンナ古文常識』など、本屋に平積みにされ、ロングセラーになっています。

    荻野先生の本が売れる理由は、文章力にあると思います。

    僕は心の中で荻野先生を、英語の竹岡広信先生と並んで、「学参界の文豪」と呼んでいます。学参派内容も大事ですが、文章のうまさも同じくらい大事だと思います。小説でも文章が良いものは歴史の風化に耐えますよね。

    受験生の肌身に寄り添う、フレンドリーでくだけた文体でありながら、肝心な時にはキッパリ断定口調になる荻野先生の文体は、受験生の癒しかつ叱咤激励になります。

    学参というより、良質のエッセイを読んでいる感じがいいです。

    これが『マドンナ』の人気の理由です。

     

    女王

    ■『ゴロゴ』』は勉強アレルギーを治す

    女の私がゴロゴを勧めるのは変だけど、はじめて見た時は正直

    「これ、学参として売っていいの」

    と思ったわ。

    学校で配られる真面目な古文単語は「”さはれ”どうにでもなれ」と、単語と意味が書いてあるだけなのに、『ゴロゴ』は、痴漢の絵があって、大きな字で「さはれ痴漢よ、もうどうにでもなれ!」って語呂が書いてあるの。学参には映画みたいにR指定はないのかと思ったわ。

    『ゴロゴ』はね、真面目な子には邪道だと嫌われてるけど、ヤンチャな男の子には絶大な人気があるの。他の参考書にはピクリとも反応しないのに、ゴロゴだけは夢中で読んでるの。『ゴロゴ』にはジャンク感があるのよ。ラーメンにたとえたらラーメン二郎みたいな感じなのかしら。

    私もね、生徒から古文単語何がいいか聞かれたら、真面目な女の子にはゴロゴは絶対勧めないけど、ヤンチャな野郎には強くプッシュします。特に勉強嫌いな子は『ゴロゴ』で勉強に目覚める可能性だってあるのよ。

    古文なんて自分とは無縁だと思ってる人は、絶対に買って。

    暴走族上がりの吉野敬介だって、立派な古文予備校講師になってるじゃない。

     

     

    判決文

    ■『マドンナ古文』の漢字暗記法は地味だが確実

    実は私は、日本の高校生に古文苦手が多い原因の一つは、古文は漢字が少なく、ひらがなの比率が高いからではないかと考えている。

    表音文字の古文は、子供が書く、「ぼくはおだのぶながみたいなゆうかんなひとになりたいです」という、ひらがなだらけの文章のように読みにくい。

    子供にとっても、ひらがなだらけの文章は読みにくい。子供も漢字という「絵文字」の力を借りたいから、漢字練習に励むのではないだろうか。

    英語やフランス語は表音文字のアルファベットしか使わない。だが日本語は、表意文字の漢字と、表音文字のひらがな・カタカナが混じる世界でも類を見ない言語だ。その結果、日本人は文字を読むとき、脳内の2カ所を同時に使う。

    養老孟司は「絵を認識する脳内部位と、音声を認識する脳内部位は別の場所にある。文字を読むときに単一の部位を使うのと、二つの部位を使って並列処理するのでは、作業能率が違う。日本人は二つの部位で文字を読めるから、正確に速読ができる」と指摘する。

    表音文字のアルファベットしかない欧米では、字が読めない子供が多く、非識字率の高さが重大な社会問題になっているらしい。フランス人の12歳児の35%は「速読ができない」という統計結果が示されていると、内田樹が語っている。

    『マドンナ古文単語』は漢字にこだわる単語集だ。

    たとえば’かたはらいたし’は漢字で「傍ら痛し」と添えられ、傍らで心が痛むというのが語源と指摘し、そこから,呂蕕呂蕕垢襦Ω苦しい恥ずかしい・気づまりだの2つの訳が生まれたと解説する。

    ひらがなの古文単語を漢字に脳内変換することができれば、脳の二つの部位を使って古文が読める。『マドンナ古文単語』は、ひらがなの古文単語を漢字に脳内変換するよう誘導してくれる。

     

    ■『ゴロゴ』はピンチでチラ見するのが正しい使い方

    『マドンナ古文』は良書だが、単語数が230と少ない。

    だが他の単語集に手を出す前に、最低限マドンナ古文の単語は暗記したい。話はそれからだ。

    女王推薦の『ゴロゴ』は掲載数が565と多いのだが、古文単語はゴロで暗記するより、漢字のイメージで暗記する方が、正統的かつ暗記しやすいと個人的には考える。

    ただし、『ゴロゴ』の語呂と奇抜な絵が頭に焼き付いた時の爆発力は半端ではない。『マドンナ古文』のような正統派の古文単語集と並行して持ち、どうしても暗記できない単語があった時に、隠れてチラ見する感じで参照すればいいと思う。シュールな絵と語呂で、一人勉強中に声を出して笑うのも、暗い受験生活の一コマとして面白い。

    『ゴロゴ』は正統派の単語集でどうしても暗記できない時、禁断の助っ人として使うのが正しい。

    「ピンチヒッター。ゴロゴ。背番号565」

     

    判決 『マドンナ古文単語』。どうしても暗記できない時は『ゴロゴ』の下品でシュールな語呂に頼れ。

     

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