猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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野口みずき選手、おめでとう!
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    野口さん、おめでとう! よかったね! 世界の強豪を向こうに回して、金メダルは凄い。

    しかしまあTVを見た漠然とした印象だが、女子マラソンの選手は個性の強い人が多い。

    まずイギリスのラドクリフ。ラドクリフは世界新記録の保持者で、女子マラソン界の王者と呼ばれ、途中36km付近で立ち止まって泣いちゃった人である。
    ラドクリフは走り方が面白い。素人の目から見たら、この人のフォームは無駄だらけに見える。身体の上下動は激しいし手の振りも大きい。まるでマラソン初心者みたいな走り方で、専門家のコーチの手にかかったら直ちに矯正されそうな走り方である。

    ラドクリフの走り方を見ていたら、谷口浩美選手のこと思い出した。走法があまりにも対照的だからである。
    谷口浩美は瀬古・中山の全盛期と森下広一の登場までの間に、男子マラソン界の日本のエースだった人で、バルセロナオリンピックではメダルを期待された。
    しかし谷口はバルセロナで、先頭集団を走っていたのにスタートから22.5kmの給水地点で転倒して靴が脱げ、メダルは絶望的になってしまった。
    しかしその後も谷口はしっかりと走り続けて、最後は8位入賞を果たした。そしてインタビューでは「こけちゃいました」と悲愴感なくあっけらかんと答え、その人柄の良さが語り草になった。

    谷口のフォームは独特で、足の上下動が小さく、手で握りこぶしをつくり脇腹あたりに固定させ、首をかしげながらスタスタと忍者みたいに走る。手と足の動きを少なくして、身体から無駄なエネルギーを消耗させない走り方だ。
    谷口浩美選手の登場以来、街や公園で朝ジョギングしている人も、谷口みたいにスタスタ走る人が非常に多くなった。谷口の走法は私の目にはプロフェッショナルな走り方に見え、谷口の走法で走っているランナーを見ると、「この人本格的だな」と思う。

    谷口の走り方が「省エネ走法」だとすれば、ラドクリフの走り方は無駄なエネルギーを手足に惜しげもなく注ぎ込んでいるような走り方である。あの走り方だったら、猛暑でしかもマラソンランナーの心臓を破壊しそうな傾斜の激しい坂だらけのアテネのコースでリタイアしたのもわかるような気がする。

    あと緑のユニフォームのエチオピアのアレムが怖かった。この人は表情がアフリカゾウみたいに全く変わらず、余裕で走っているのか疲れているのか全く読めない。ラドクリフみたいに顔面に苦渋の表情をたっぷりと浮かべている人とは対照的だ。野口が25卉賄世妊好僉璽箸けた時、しばらく緑のアレムが無表情で併走していたのはとても無気味だった。
    結局アレムは無表情のまま後ろに下がっていった。ところで有森さんが「アレムは疲れています。少し目が下を向いています」と解説していたのには感心した。目が少々下を向いていたぐらいで無表情のアレムの疲れを読み取るとはさすがだと思った。

    さて、最後まで野口に食らいつき一番我々をハラハラさせてくれたのは、銀メダルを取ったケニアのヌデレバである。ヌデレバは最後まで黒いサングラスをつけたままで、まるで野口を狙いすます刺客のようにしつこく野口の後ろを走っていた。私はマラソン中継を最初は布団に寝そべりながら見ていたのだが、ヌデレバがひたひたと忍び寄ってきてからは気が気ではなく、起き上がってテレビの画面にかじりついてしまった。
    野口とヌデレバの距離が縮まったときは本当にヒヤヒヤした。35km地点では両者の差は30秒もあったのだが、残り3kmでその差が15秒に縮まった。

    野口を正面から捕らえたカメラも、野口が独走状態の時は後方のランナーはほとんど見えなかったのだが、やがてヌデレバの姿がピンボケ状態で薄ぼんやりと現われ、ゴール3km前ぐらいからカメラのピントがヌデレバにもしっかり合ってきた。
    野口は恐怖と疲労からか今にも泣きそうな顔をしながら、しきりに時計と後方のヌデレバを気にしている。逆にヌデレバはサングラスをしているので表情が読めない。競技場に入るまでの数分間は、まさに手に汗握る場面だった。
    しかし野口が競技場に現われ、観衆の応援に手を上げて応える姿を見て、見ている私も大いに安心した。

    でも野口さん良かったね。今回の女子マラソンは選考が曖昧であんなに世間が騒いだのに、そんな騒動をものともせずきちんと結果を出した。「高橋尚子の代理」みたいに思われていたあなたは、立派に野口みずきとして名を成した。
    今後も頑張ってください。

    北京五輪も頑張ってください。


    JUGEMテーマ:スポーツ


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