猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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ラ・ムーは心の仕事です
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    日本歴代最高のロックバンドは、いったいどのバンドなのか?

    男性のバンドなら、BOOWY・LUNA SEA・ブルーハーツ・X・B'zなど、候補はいろいろあるだろう。はっぴいえんどやスターリンあたりをトップに挙げる人もいるかもしれない。

    しかし日本歴代最高の女性ボーカルのロックバンドが「ラ・ムー」であることに異議を唱える人は、おそらくいないだろう。
    ラ・ムーこそが、レベッカやプリンセス・プリンセス、JUDY&MARYやZONEなどの錚々たるガールポップバンドを差し置いて、堂々とトップに君臨する偉大なバンドである。

    私がラ・ムーを初めて見たのは、東京のホテルのテレビだった。
    一浪した後、東京の私立大学を受験するため、私は試験前夜から大森の「ホテルモントレ」というホテルに宿泊していた。

    午後3時ごろホテルに到着し、テレビをつけるとワイドショーで菊池桃子が何やら記者会見をしている。結婚でもするのかと思って見ると、どうやら菊池桃子はロックバンドのボーカルになるらしい。

    外国人をうしろに従えた菊池桃子は生真面目に「これからはラ・ムーのボーカルの菊池桃子として活動します」「ラ・ムーの一員になります」と殊勝な態度で発言していた。
    何だかその記者会見は、ロックバンドの記者会見というより、皇族のご成婚発表のような、静々とした堅苦しいものだった。

    当時は確かに空前のバンドブームだったけど、でも、まさか菊池桃子が黒人バックコーラスを擁してロックのボーカリストになるとは驚いた。
    当時のアイドルだったら、中森明菜や小泉今日子や荻野目洋子がロックやるのならわかる。でも清純派の菊池桃子は、ロックから一番遠いキャラではないか。

    菊池桃子にロックのボーカリストをやらせる企画を立てた人も凄いが、それを平然と受けた菊池桃子はもっと凄い。
    おそらく菊池桃子も、この時期レコードセールスが伸び悩み、何らかの打開策を模索していたのだろう。

    私は受験の前日で緊張感が昂ぶっていた。ロックに転向する菊池桃子の姿を見て「芸能界は華やかな世界に見えるけど、苦労があるんだなあ、オレと同じじゃん」と胸が少し痛くなった。

    さて、何といってもラ・ムーは曲の歌詞がぶっ飛んでいる。

    1stシングル「愛は心の仕事です」

    生きる事の 人は天才よ
    恋した時気づくの
    愛がいちばん!いつでも・・・・
    Bang Bang Bang
    何をおいても Ichi-Bang-Bang
    青春のね 取り柄っていえば
    人を好きになること
    I-My-Me-Mine,My Boy


    2ndシングル 「少年は天使を殺す」

    少年達は天使を殺す
    天使たちはスリルで瞳濡らす
    お疲れ・・お疲れ

    少年達は夜明けに天使を逃がす
    よかったよね・・さよならされてあなた


    3rdシングル「TOKYO野蛮人」

    おやすみでも おはようでも
    どうでもいいネ
    エチケットで キスした子に
    ナナメな気持ち

    さびしさが光るキバになる
    足首もキュッキュッ
    くびれてキュッキュッ

    ハートがキュッキュッ 
    ダンスはキュッキュッ 
    TOKYO野蛮人


    ご覧になればわかるとおり、ロックを異端の音楽と定義するなら、ラ・ムーは歌詞にせよ、ボーカリストに菊池桃子を据えた決断にせよ、まさに異端の音楽であった。
    ロックを異端の音楽と広域に解釈して、異端なら何でもありだと菊池桃子をボーカルにすえたスタッフの炯眼は、今も色褪せていない。
    また、ある意味ヘアヌード写真集を出版するより度胸が必要な、末代までの汚点になりそうなリスクをあえて冒した菊池桃子の思い切ったロックボーカリスト転向には敬意を表したい。

    ラ・ムーに興味のある方は、下のYouTubeの映像でお楽しみ下さい。既存のロックから最も遠い、絶対にシャウトすることがないボーカルが楽しめます。

    「愛は心の仕事です」
    「少年は天使を殺す」
    「TOKYO野蛮人」

    JUGEMテーマ:音楽


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