猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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つまらない本は捨てよ
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    読書に慣れていない人は、本を最初から最後まで律儀に読もうとするクセがある。
    自分に合わない本でも、最後まで読み通さなければならないという、妙な義務感を持っている。

    でもそんな義務感は捨てた方がいい。百害あって一利なし。つまらない本、相性の悪い本、身の丈に合わない難解な本は、直ちに読むのをやめ、別の本に乗り換えるのが望ましい。

    「つまらない本は、直ちに読むのをやめ、別の本に乗り換えよ」

    これが読書家になる秘訣である。
    本なんて、地球上に何億冊もあるのだ。たかが1冊にこだわることはない。

    読書はテレビと同じである。自分とは趣味嗜好が違ったテレビ番組を、最後まで見るだろうか?

    たとえば20代前半の男性がたまたまNHKをつけたら、「セーターの編み方」に関する番組をやっていた。60歳の柔和な顔の老婦人の先生と、20代の女性アナウンサーが2人で編み物に熱中している。20代の男性が、そんなターゲットが違う番組を義務感で最後まで見通すだろうか?
    興味が持てない本を我慢して最後まで読むのは時間の無駄以外の何者でもない。テレビと同じく気軽にザッピングすればよい。

    また、学習参考書を読む感覚で読書をしてはならない。参考書のように「今日は30ページ読もう」なんて読み方は間違っている。真面目に勉強してきた人ほど、こんなギャグみたいな読書法にはまる。

    たとえばマンガを読んでいて、「今日は30ページまで読もう、明日は残りの30%を読もう」と、まるで小学校の割合の問題に出てくるような読み方をするだろうか。ストーリーに熱中し興奮し最後まで読みきり、次の巻に自然と手が伸びることだろう。
    面白いマンガと同じく、面白い本も寝食を忘れさせるのだ。

    本は権威ではない。面白くない本は面白く書けない著者が悪い。そんな偉そうな態度で本に接してもいいと思う。
    「このマンガつまんねえ」「このゲーム面白くねえ」という感覚で、「この本は俺に合わない」と思い切り放言してやればよい。
    自分が面接官になったつもりで、本を面接してやる心意気があればいい。意に沿わない本はブックオフに売るか、街角の白ポストにでも放り込んでしまえ。

    まずは本屋や図書館で粘ってあれこれ物色したり、ネットの書評を見たりして「おいしい匂い」のする本を探り当てればよい。
    寝食を忘れ、活字に熱狂的に釘付けになれる本は探せば絶対に見つかる。

    読書好きになるには、本に畏敬の念を抱くのではなく、本を「軽く」見下すことから始めよう。
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