猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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佐野元春と鋼鉄のようなwisdom
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    佐野元春は、僕が中1・中2のときに、ラジオからガンガン流れてきた。

    中1の僕の耳には、'Billy Joel'以外の洋楽はちょっと早すぎて、歌謡曲より少しだけカッコイイ音楽を求めていたところ、「スターダスト・キッズ」や「Happy Man」みたいな洋楽の匂いがする、はじけたノリのいい曲がフィットした。

    どんなイカレタ兄ちゃんが歌ってるのかと音楽雑誌見たら、佐野元治は黒縁メガネをかけた端正な顔立ちで驚いた。知的でダンディなミュージシャンだった。
    先日帰省したピロ君が、どういうわけだか黒縁メガネをかけていたが、ちょっと佐野元春みたいな雰囲気だった。

    佐野元春は立教大学の出身だ。立教大学と聞けば、私には長嶋茂雄よりも佐野元春のイメージの方が強い。

    初期のベストアルバム「No Damage」は、歌詞カードを見ずに12曲通しで歌えるくらい聞きまくった。

    佐野元春はブレイク寸前に、ニューヨークに移り住んだ。そしてニューヨークに大いにかぶれ、ニューヨーク帰りのアルバム'Visitors'で、ファンの期待を見事に裏切ってくれた。このアルバムの曲の中には、「Complication Shakedown」みたいな、メロディーのない、棒読みのように歌う変な曲があり戸惑った。

    今聴くと、この曲は正統なラップなのだが、最初聴いたとき、斬新すぎて僕の耳にはさっぱりわからなかった。80年代初期の中学生に、ラップが理解できるわけがない。ちょっとだけ、買って損したと思った。
    佐野元春の「Complication Shakedown」は、吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」と並び、日本のメジャーレーベルから発売された、最初のラップ・ミュージックと評価されている。

    でも'Visitors'に収録された「Tonight」は好きな曲で、ニューヨークに行くと口ずさんでしまう。

    ♪トゥナイト
     雨上がりの街に
     灯がともる

     走りすぎてゆくタクシー
     西行きのバスのクラクション
     君に抱きしめてほしい
     ニューヨーク・・・


    シンプルだが、ニューヨークの光景に圧倒された興奮が、ズシリと伝わってくる歌詞だ。ニューヨークへ行くと誰もが田舎者になってしまう。
    私はニューヨークへ行くと、この曲とStingの「Englishman In New York」を散歩しながら小声で歌う。
    「Englishman In New York」での、Branford Marsalisの霞のようにたなびくサックスが、ニューヨークのキリリとした空気感を伝えてくれる。

    佐野元春は歌詞が素晴らしい。でも意外に初期は結構へんな歌詞を書いている。

    ♪OH アンジェリーナ 君はバレリーナ

     「アンジェリーナ」


    ♪この街のクレージー・プリティ・フラミンゴ
     この街のクレージー・ミッドナイト・カンガルー

     「ガラスのジェネレーション」


    「クレージー・プリティ・フラミンゴ」「クレージー・ミッドナイト・カンガルー」が何の比喩なのか、何を意味しているのか、いまだによくわからない。

    でも佐野元春は、J-Popの金字塔のような、すごい歌詞を残している


    ♪ どうしてあなたは そんなに 手を振るのだろう
     僕の手は ポケットの中なのに Mm・・・

    「グッドバイからはじめよう」


    ♪窓辺にもたれ 夢の ひとつひとつを
     消してゆくのはつらいけど
     若すぎて なんだかわからなかったことが
     リアルに感じてしまう この頃さ

     「手おくれ」と言われても 
     口笛で答えていたあの頃
     誰にも従わず 傷の手当もせずただ 
     時の流れに 身をゆだねて

     「SOMEDAY」


    でも、極めつけはこれ

    ♪静かな冬のブルースに眠る この街のニューイヤーズ・デイ
     大地に果てしなく降るモーニングライト
     いつの頃か忘れかけてた 荒ぶる胸の想い
     アクセルためてルーズな空 見あげる

      鋼(はがね)のようなwisdom
     輝き続けるfreedom
     願いを込めてここに分け合いたい 
     Let's stay together oh together!

     冷たい夜にさよなら
     その乾いた心 窓辺に横たえて
     ひとりだけの夜にさよなら
     木枯らしの時も 月に凍える夜も
     
     いつわりに沈むこの世界で Oh Yeah Oh Yeah
     君だけを固く抱きしめていたい Ay Ay

     「Young Bloods」


    「鋼(はがね)のようなwisdom 輝き続けるfreedom」なんて、カッコ良すぎて、死ぬかと思うようなフレーズだ。

    「鋼のようなwisdom」を身につけるために、私も生徒たちも日夜頑張っている。「鋼のようなwisdom」か。いいなあ。
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