猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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ロカビリー先生の塾を訪れる
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    ロカビリー先生の塾は「凛」としていて、爽快な塾だった。清潔感があり、打ち立ての畳の匂いがしそうな錯覚を感じた。
    半紙のような純白でキリッとした静寂な空間に、ロカビリー先生の声が墨痕も鮮やかに雄渾に響いた。

    繰り返すがロカビリー先生の声は天性だ。くっきりした楷書体の声だ。

    演習中にはロカビリー先生の声が途切れる。無音状態になるか、と思いきや、室内に微かにモーツァルトが流れている。音量は控えられ、スピーカーの位置が絶妙なのか、天井からモーツァルトが降ってくるような按配だ。

    私はガラスを隔てた講師用の机から、先生の授業を聴いていた。先生の声は天然の拡声器のように通りがいいので、距離があっても強く響き渡る。
    ときおりチラッとガラス越しに授業風景を覗きに行く。授業の邪魔にならないよう、外部からガラス越しに授業が見える教室設計が効率的だ。

    自習室に中3の生徒たちが3人、三々五々やってきた。男の子2人に女の子1人。彼らは見知らぬ私の存在に少し驚いたあと、「こんばんは」と挨拶した。ものすごく躾のいい家庭の、純朴な息子さんと娘さんに挨拶された気分だ。

    塾の自習室に入ると、すぐにノートを広げて勉強し始めた。お互いに一言もしゃべらない。彼らは黙々と塾の参考書を使い、「理科・社会のまとめ」を始めた。中学生なのに学者のようなことをやっている。

    私は10分ほど、恥をしのんで中2の塾生たちの前でお話させていただいた。開放的で明るいクラスだ。聴く時と騒ぐ時のメリハリがある。また笑い声が大きい。ノリがいい。とにかく熱量が多いクラスだ。
    これだけコントラストの強い教室環境を整えることが、どれだけ大変なことか。先生の塾で授業すれば、誰もが名講師になれるような気がした。

    私は生徒たちに「ちょっと手を上げてごらん、教室の空気がなんだかひんやりしている気がしない? 凛としてるだろ? 勉強するのに快適な場だろ? 先生と君たちが作り出してるんだよ」と素直な感想を述べた。彼らは楽しそうに応えてくれた。

    そう、ロカビリー先生の塾は明るいのだ。
    先生のブログには、生徒を叱る話題が多いので、一糸乱れぬ軍隊のような塾を想像される方もいるかもしれない。

    もしかしたらロカビリー先生の塾では、先生の罵声をあびて、女の子達は「おしん」のように忍耐強く萎縮した子ばかりだと勘違いされるかもしれないが、それは大きな間違いである。

    とにかく生徒たちは明るい。中2なんて無愛想に振る舞うことに美意識を求める難しい年頃なのに、先生の塾は違った。思いっきりポジティブだ。

    (つづく)
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