猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
kasami88★gmail.com
CALENDAR
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
twitter
猫ギター
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
<< 誠実・忠実・ハム太郎さん | main | 塾開設で「Chase the Chance」 >>
村上春樹「1Q84」
0

    村上春樹の新刊が出た。「1Q84」

    私は「ダンス・ダンス・ダンス」以来、村上春樹の新刊は発売日に速攻で買っている。大学生の時、映画研究会でいっしょだった友人の小池君に「ノルウエイの森」を薦められて以来、なくてはならない作家になった。


    ただ今回の「1Q84」、買ったのはいいが読むのがもったいない。読んでしまえば、2〜3年新刊が出るのを待たなければならない。村上春樹の未読の新刊が部屋に積んであるという幸せに、少しでも長く浸っていたい。


    読むのがもったいないから「1Q84」は陳列したまま、前作「海辺のカフカ」を読み返している。できることなら記憶を全部失って、村上春樹と司馬遼太郎の本を未読の新刊として、新鮮な気持ちで読めたらいいのにと思う。


    村上春樹の小説には、読者の方にはおわかりだろうが「わかる系」と「わからん系」に分類される。リアリズムを追求した「わかる系」と、得体の知れない登場人物とぶっ飛んだストーリーの「わからん系」の2種類だ。


    「ノルウェイの森」や「国境の南、太陽の西」や「スプートニクの恋人」が「わかる系」とすると、「ねじまき鳥クロニクル」や「神の子どもたちはみな踊る」は「わからん系」だ。「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」は「わかる系」と「わからん系」が章ごとに交互に現われる。


    私はある人に「村上春樹を読んでみたい」と言われ、「ねじまき鳥クロニクル」がいいよと文庫本を進呈したのだが、その後「面白かった?」と尋ねると、「う、うん。まあね」とものすごく微妙な顔をされ、話を逸らされてしまった。


    「ねじまき鳥クロニクル」は筋も奇妙だし、人間を生きたまま皮を剥ぐグロの極致のようなシーンもある。ストーリーが難解で、残虐シーンだけリアルに浮いた小説を薦められ、私の人格が疑われたかもしれない。無難に「ノルウェイの森」でも薦めて置けばよかったと後悔した。


    新刊「1Q84」はザッと見たところ「わかる系」なので、スラスラ読めそうで、せっかくの村上春樹の新刊を短時間で読んでしまってはもったいないから、なおさら読む踏ん切りがつかない。


    旅先で突然、村上春樹が読みたくなる事がある。そんな時は書店やBOOK OFFで、何度も読み返したはずなのに春樹の文庫本を買う。「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」あたりは何冊買ったことか。ちょっとした依存症である。


    ところで「1Q84」のストーリー。小説の主人公は予備校講師で、芥川賞を狙っているという。まるで誰かさんみたいだ。
    村上春樹の小説の主人公は「個人主義者」のレッテルを貼られやすい男が多く、私は彼らのライフスタイルや人との距離感に強く共感し「似た境遇」を感じていたが、主人公が予備校講師とは、まるで「同じ境遇」ではないか。


    パラッ、パラッとページをランダムにめくってみると、「ヤナーチェクのシンフォニエッタ」「職業的小説家」「サハリン島」「中央線新宿駅の立川方面行きプラットフォーム」「蜘蛛巣城」「チェーホフの短編小説」「反社会的な危険なカルト」という興味深い名詞が散見される。

    読むのが楽しみだ。

    | 読み応えのある本 | 19:53 | - | - | ↑PAGE TOP