猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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音読マンセー!
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    音読は古典的な授業法である。「サイタ サイタ サクラガ サイタ」の昔から、映画やドラマの国語の授業は「吉田、34ページから読んでみろ」といった、音読シーンが定番になっている。

    生徒に文章を声に出して読ませることは、子供の頭の中で活字の羅列が音になって、脳内のドームに正確に響いているか、反響の度合を確かめる作業である。
    目から入り込んだ文字情報が、脳内で音に変換され、口から声として発せられる。もし文字が意味に変換されていなければ、音読を通じて一発で確認できるのだ。

    外国語にしても、語学力がなければ音読などできない。手も足も出ない。
    もし私にアラビア語やロシア語を読めと命令されても、一文字たりとも解読できないし、ハングル文字は母音と子音を組み合わせた文字だから、一文字読むのに5秒〜10秒ぐらいかかり、ドイツ語は大学の第二外国語で習ったのである程度読めるが(つうかドイツ語はローマ字読みでOKだし)意味はサッパリわからない。

    古文だって高校生に音読させてみれば、理解力の差は歴然たるもので、古文の点数が高い子は朗々と文語文が読めるが、苦手な子はスムースにはいかず「こんなんでセンター大丈夫なのか」と心胆凍らしめるくらいひどい。音読で学力はある程度測れる。

    言語を操作する力と音読力は、ある程度比例関係にあると言ってよい。
    それは特に小学生に顕著で、国語が苦手な子は、難しい漢字が登場すると立ち止まったり、途切れ途切れな読み方だったり、文節のつながりがおかしかったり、単語のアクセントが妙だったり、言葉(特に助詞)が抜けたり、自分勝手に読みかえたり、音読中にボロを出しまくる。

    だから小学生の国語の授業では、音読を重視している。特に国語が苦手な子に対しては「国語の授業」=「音読の矯正」といってもいいくらい、音読漬けにする。

    音読中、子供が漢字が読めない時は、もちろんきちんと読み方を教えるが、言葉が抜けたり自分勝手に読みかえた時は「違う!」と鋭く言い放つ。
    塾での音読は、子供にしてみれば地雷原を踏むと言ったら大袈裟だが、マインスイーパぐらいのスリルはある。

    いまさら当たり前のことを言うが、国語力の高い子は読むスピードが適正だ。速すぎず遅すぎず、しかも正確に読む。

    たとえばうちの塾の中2、理知的な風貌のKさんは音読の天才だ。You Tubeで公開したいくらいうまい。声が少し低音で桜井よし子みたいな説得力があり、読み終わったあと一瞬の沈黙のあと、同級生達のため息が聞こえる。私ですら「ブラボー」と叫びたくなるぐらいだ。

    早口で本を読む子もいるが、そんな子は雑な読み方をしているか、あるいは逆にプロレスやF1中継時代の古館伊知郎のように頭が切れるかのどちらかである。

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