猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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転落の塾遍歴
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    小学校から中学校、あるいは中学校から高校に進学して、急速に成績を下げる子がいる。中学受験で合格を勝ちえたのに、中学生になったら凡庸に堕ち、また中学校の定期試験では高得点を弾き出したけど、高校生になったら成績に精彩がない。

    上の学校に進学したら、いままで良かった成績がガクンと落ち、目も当てられない状態になる。こうなると責任は誰にあるのか、不毛な犯人探しが始まる。親が悪い、子供が悪い、学校が悪い、友人が悪い、前の塾が悪い、今の塾が悪い、生活環境が悪い、過保護過干渉だ、依存症だ、反抗期だ、部活の疲労だ、異性の影響だ、才能の限界だ、身体の異変だ、幼年期の読書不足だ、通学時間が長い、燃え尽き症候群・・・詮索は尽きない。

    個人個人によって、さまざまなケースがあるが、塾選びを失敗して成績が落ちる場合も数多い。
    たとえば、中学校で450点以上取っていた子が、中学まで通っていた塾が高校部をやっていないので、高校になってやむを得ず転塾し成績がガクンと落ちたら、それは50%ぐらいの確率で、高校の塾の先生が悪い。
    指導方法や力量や人格など、何らかの問題点が高校の塾の先生の側にある。高校の勉強の難度の壁もあるが、相性を疑ってかかるのが先だ。
    450点取らせた中学の塾の先生は凄い。高校になって成績を落とした自分は力が足りない。謙虚に認めることが解決の糸口だ。

    中学校で通った個人塾の先生が素晴らしく、勉強に燃え充実した受験生活を送った子が、高校から運悪く、ひどい個人塾に通うことになったらどうなるのか。

    高校受験を終えて、中学の塾の先生に「ありがとうございました」と礼を言い、新たな気持ちで「いい個人塾ないかな」と塾を探す。中学校の時通った塾のおかげで、個人塾は素晴らしい学び場と刷り込まれているから、大手ではなく個人塾にこだわる。軽い気持ちで近くの個人塾の門を叩く。

    しかし新しい塾の先生は、前の先生とはどこかが違う。中学の塾の先生は柑橘系のいい香水の匂いがしたのに、新しい塾の先生は煙草と整髪料のにおい。中学の塾には凛とした清潔感があったのに、新しい塾は微妙に蔓延している不潔さが漂う。性格もどこか陰湿なところがあり、素直に話を聞けない。塾のBGMは中学の塾はバロック音楽が流れていたのに、新しい塾は伍代夏子や冠二郎。

    中学までの塾の先生とは、つかず離れず良い関係ができていた。依存というネガティブな言葉とはまったく違う、とても頼れる存在だった。厳しく温かい「父性」を感じた。
    教え方も上手かった。中学の塾の先生は、学校の教え方とは違っていた。生活面では厳しい先生なのに、授業は楽しかった。先生は生徒に高い要求をしたが、自分にも厳しかった。「普通の授業はしないぞ」という気概に満ちていた。
    でも、高校の塾の先生は、高校の眠い授業と変わらない。いや、高校の先生の授業の方が、ずっとわかりやすい。

    中学の塾の先生には叱られて泣かされても嬉しかったのに、高校の塾では褒められても何だか気持ちが悪い。
    そして、中学の塾の先生のブログは毅然とした爽快な文体で、大ファンだった。硬派でぶっきら棒だけど、根底に愛情が眠っていた。でも高校の塾の先生のブログは・・・

    確かに高校になって成績が下がった。新しい先生は「お前は中学まで何をやってきたんだ。過保護で過干渉な、バカ塾の講師に教えられてたんだろ」と厭味を言う。
    中学の塾の先生の悪口を言うなよ。先生のことすごく慕ってたんだから。アンタとは違うよ・・・

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