猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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村上春樹のチープな性描写
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    村上春樹の「1Q84」、主人公が予備校講師で小説家志望だから、僕の境遇とほぼ同じだ。強く感情移入しながら読んでいる。


    でもね、文句もある。


    「天吾(主人公)はいつもどおり週に三日予備校で数学の授業をし、それ以外の日々は机に向かって長編小説を書き進め、金曜日にはアパートを訪ねてくるガールフレンド(=人妻)と濃密な昼下がりのセックスをした」
    という箇所。


    金曜日に人妻と濃密な昼下がりのセックス?

    してねえよそんなの!


    突然、感情移入の世界から醒めちゃったじゃないか!


    しかも
    「彼女はまた性的なパートナーとして文句のつけようがなかった。そして天吾に多くを要求しなかった。週に一度三時間か四時間をともに過ごし、念入りなセックスをすること。できれば二度すること。ほかの女性には近づかないこと。天吾に求められているのは基本的にはそれだけだ」


    「彼に要求されているのはふたつだけだった。ペニスを硬くしておくことと、射精のタイミングを間違えないことだ。「まだだめよ。もう少し我慢して」と言われれば、全力を尽くして我慢した。「さあ今よ。ほら、早く来て」と耳元で囁かれると、その地点で的確に、できるだけ激しく射精した。そうすれば彼女は天吾をほめてくれた」


    と続く。


    ふざけやがって春樹!


    「1Q84」は教え子たちにも勧めて読ませたいけど、「先生はこんな小説が好きなのですか?」「いつも読書は大事だ、本を読めと偉そうに言ってる先生は、ふだんこんなものを読んでいるのですか」と思われたらイヤだ。軽蔑されそう。


    村上春樹って、アメリカかぶれのドロンパみたいな作家で、日本的湿っぽさは稀薄だと言われているが、セックス描写は思いっきりグロい。


    文体が爽快だから多くの人が騙されているが、この性描写を関西弁で書いたら、もうグログロネチネチの権化だろう。


    「1Q84」ではさらに、主人公の女性がホテルのバーでハゲた中年男をナンパして、おちんちんを「ふうん、じゃあ、ひとつ見せてもらいましょうか」という箇所があるが、絶対に変だ。

    というか、村上春樹の性描写はチープだ。絶対にわざとやっているのだろうが、格調を捨て日常に寄りかかっている。


    とにかくセックスを書かせると、村上春樹は日本伝統のあられもない性描写の正統的継承者だ。谷崎潤一郎や三島由紀夫や大江健三郎あたりの変態性を引き継いでいる。


    でもグロい性描写で有名な日本人作家は、どういうわけか海外で評価されやすい。外国人はそんなところが好きなのかも。


    おそらく外国語に翻訳すれば、どんな作家も、文体なんて同じになってしまうのだろう。文体の繊細さなんてわかりっこない。外国語では太宰治も志賀直哉も、村上春樹も村上龍もみな同じ文体だ。



    関連項目

    村上春樹「1Q84」
    村上春樹は青少年には危険思想












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