猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
kasami88★gmail.com
CALENDAR
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< May 2003 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
twitter
猫ギター
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
カルピスの濃さは1:1
0
    私はデブだから、甘い飲みものが大好きだ。
    特にコカ=コーラとカルピスは大好物だ。私の命の水である。

    コーラは普通の赤いやつしか飲まない。ダーエットコークなんて、あんな甘みが薄い邪道なモノを飲もうとは思わない。砂糖を薄めて同じ値段で売るとはひどすぎると思う。
    炭酸の鋭い刺激と絡んだ、あのまろやかな甘さこそがコーラの魅力なのに・・・

    正直言うと、私には赤い普通のコーラですら甘さが足りない。コカ=コーラの会社にはぜひとも、もっと甘みの強いコーラを製造してほしいのだ。

    「砂糖使用量2倍! 甘さが脳天にしみる “SWEET COKE!” 」

    という新製品でも出れば、私なんかはスーパーで箱ごと買いだめするのに・・・

    さて、コーラの話はここまでにして、今日はカルピスの話である。
    皆さんはカルピスを飲むとき、どんな濃さで作っているのだろうか。

    カルピス自体は20世紀初頭から日本にあるが、カルピス=ウォーターは、実は10数年前に発売された、比較的新しい商品なのである。
    カルピス=ウォーターが発売されたとき、カルピスが大好物の私は、とても嬉しかった。

    カルピスを作るには、意外と手間がかかる。
    他の飲料水のように、瓶や缶のふたを開けるだけで、そのまま手軽に飲むわけにはいかない。

    ガラスのグラスを用意し、氷をいれ、水を注ぎ、マドラーで掻き回す。
    氷は常備していなければいけないし、水だってこだわればミネラルウォーターを用意しなければいけない。
    特に一人暮らしの人間にとっては、こんな些細な手間すら面倒くさいものなのだ。

    だから、カルピス=ウォーターが誕生したときは、待ち焦がれていたものが、やっと登場した感じだった。これからは手軽にカルピスが飲めると期待した。

    わくわくしながら、新製品カルピス=ウォーターを買って、飲んでみた。

    ん・・・?

    薄い! 甘くない!

    おかしい・・・

    私は期待とは違った味に、騙されたような気がした。
    私がいつも飲んでいるカルピスと違って、妙な香料の味がするし、何よりも甘さが全然足りない。薄すぎる。

    実は、私がカルピスを作るときの水との配合比は、

    カルピス:水=1:1

    なのである。
    カルピスの原液と水を、半々にして飲むのだ。

    濃いカルピスを日常飲んでいるのだから、カルピスウォーターの味を薄く感じるのは、もっともなのだ。

    私のカルピスの作り方はこんな具合である。
    まず、透明なガラスコップに、氷を3分の2ぐらいの高さまで詰め込む。
    そこへカルピスの原液を、グラスの半分ぐらいまで注ぐ。
    それから水を入れ、氷の冷たさがカルピス全体に浸透するまで、丹念にマドラーか、或いはそこらにあった割り箸でかき混ぜる。
    できあがり。

    疲れた時には、カルピスの原液が持つぬるっとしたトロ味を残した、甘くて濃いカルピスは、こたえられませんね。

    カルピス:水=1:1という比率は、他の人から見れば、異常に濃いものらしい。
    そういえば昔、こんなことがあった。
    小学校4年生のとき、私は他の友達2人と一緒に、ある友達の家へ遊びに行った。

    遊びが一段落つくと、友達の家でカルピスをご馳走になった。
    友達のお母さんに
    「カルピス、自分らで作りんさいね」
    と言われて、水玉模様が入った白い紙に包まれたカルピスの褐色の瓶から、私が自分のコップに、カルピスをグラス半分までドボドボと注ぎ込むと、
    「ああ、多すぎらあね、何でそんなに入れるんならあ」
    と、せっかく入れたカルピスの液を、他の友達のコップに移され、4等分された。

    薄くて味も素っ気も無いカルピスを飲みながら私は、
    「このおばさん、えらいケチやな。」
    と悪びれたものである。
    でも今考えると、私の行動の方が異常なのがよくわかる。

    さて、さすがに濃いカルピスが好きな私でも、カルピスをストレートで飲むことはしない。カルピスでストレート・ノー・チェイサーというわけにはいかぬ。
    オン・ザ・ロックもさすがに濃すぎる。
    私にとって、カルピス:水=1:1の比率は、譲ることができない黄金比なのだ。

    昔の瓶の時代のカルピスには、メーカー側が決めた正当な比率は、記されていなかったように思う。
    だから私のように勝手に解釈して、異常に濃いカルピスを飲む勘違いが発生したのだろう。
    しかし勘違いのおかげで、脳天に突き抜けるような至福の甘さを持つ素晴らしい飲み物を、生涯の伴侶にすることができたのだと思う。

    私は紙パックのカルピスを、5日に1パック空にする。
    甘いカルピスを飲めばのどが渇く。そんなのどの渇きを癒やすために、また甘いカルピスに手を出す。
    カルピスの酸味が効いた甘みには、強い中毒性があるのだ。デブになるには最適な飲み物である。
    | 旅行食べ物 | 18:51 | - | - | ↑PAGE TOP
    近鉄の「つ」は複数形
    0
      そういえば10年前、僕がまだ大手塾にいて複数形の授業をやっているとき、こんなことがあった。

      「複数形って、人やモノが2つ以上あるときに使います。普通単語の最後に "s" をつけますね。"cat"なら"cats""apple"なら"apples"とかね。
      たとえば野球のチームがそうでしょ。野球のチームは選手がたくさんいる。TIGERは虎で、虎がたくさんいるからTIGERS」

      と僕が説明すると、生徒は、

      「じゃあどうして広島CARPは、CARPSじゃないの?」

      「それは難しい言葉で「単複同形」といってね、たとえば魚"fish"は、海の中にたくさんウジャウジャいすぎて、数える気がおこらないから "s" をつけないんですよ。"carp"は英語で魚の鯉のことで、広島城が昔から「鯉城」という呼び名だったことにちなんで"carp"と名づけられたんだね。"carp"も泥池にウジャウジャいるから"s"をつけない。広島カープは1950年にできたんだけど、最初はよく英語を知らない人が球団名をつけて、実は最初の1年間だけ"CARPS"だったんだよ。広島カープス。今考えると結構おかしいね。でも英語の知識のある人がクレームをつけて、今の「広島カープ」になったんだよ。

      ついでに言うと、羊"sheep"なんかも単数形と複数形が同じです。イギリスの草原には昔あちこち羊がウジャウジャいた。数えていると眠くなるくらいにね。だから眠れないときにイギリス人は "one sheep" "two sheep" "three sheep" って数えるのだよ。"two sheeps" "three sheeps" は駄目なのよ。
      イギリスを旅しているとわかるけど、緑の芝生が綺麗でどこもゴルフ場みたいなんだよね。イギリスは日本みたいに大量に雨が降らないから、森林が育たないんだ。日本のゴルフ場は、あれは木を伐採しまくって、イギリスの自然を無理やり作ってるんだね。

      そうそう、単複同形ですごく腹が立つのは、日本人"Japanese" と中国人"Chinese""s"をつけない単複同形なんだよね。要するに日本人も中国人も、魚や羊と同じくウジャウジャ系で個性のない奴らだと思われているんだろうね。東洋人蔑視がこんなところに現れている。アメリカ人"American" "Americans"、イギリス人" Englishman""Englishmen"と、複数形はきっちり形が変わるのにね。

      でよくわからないのが、韓国人"Korean""Koreans"になることです。同じ東洋人なのに変だよね。

      野球のチームに話を戻すと、GIANTSの”giant"というのは身体のでかい人のことだね。ジャイアント馬場とかジャイアンとか。だからGIANTSは巨人軍。ジャイアンツの「ツ」は複数形だよ」

      そこで、ある天真爛漫な女の子が僕にこう質問を浴びせたのだった。

      女の子「ねえ先生、近鉄の「つ」も複数形なん?」

      僕「(意味が分からず) は??」

      女の子「じゃいあんつの「つ」は複数形なんじゃろう? だったら、きんてつの「つ」も複数形じゃないの?」

      最初この子はギャグで言ってるのかと思ったが、どうやら本気で思っているらしい。その後は大爆笑。近鉄は日本語ですよん。

      中1で複数形の授業をやる時、僕は必ずこのギャグを披露した。生徒には大うけ。

      でも、いまは近鉄バファローズが消滅してしまったので、このギャグが使えなくなってしまった。「近鉄」という球団の名前が記憶に残る間は使えるかもしれないけど、もう「近鉄」という球団があったことなど、子供たちはほとんど知らない。
      | 塾の様子ガラス張り | 21:07 | - | - | ↑PAGE TOP