猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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巨人ファンと教育勅語
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    戦前、教育勅語の「刷り込み」によって、日本は悲惨な末路をたどった。

    そして、戦後日本史上最悪の「刷り込み」は、昭和30年代、プロ野球界でおこった。子供だけじゃなく、大人までみんな一斉に刷り込まれてしまった。

    それは、あの嫌らしい巨人軍のことだ。
    昭和30年代前半、読売新聞と日本テレビの陰謀で、新聞の拡販のために日本人がことごとく巨人ファンになるように洗脳されてしまったのだ。

    巨人ファンがこんなに多い理由は、昭和30年代、日本テレビが巨人の放送をTVで流したことに他ならない。TVを見る人は、自然かつ強制的に、巨人軍の試合ばかりを見せられた。
    そこへ長嶋という格好のスターが登場したのだから、巨人ファンで日本は埋め尽くされてしまった。国民の80%ぐらいは巨人ファンになり、その他のチームの情報は抑えられた。これはマスコミの暴力で、まさに巨人軍は「プロ野球界の教育勅語」である。

    江川問題があっても、ドラフトで清原を裏切っても、桑田が借金抱えても、長嶋が解任されても、ナベツネが現れても、高橋由伸のをヤクルトから奪っても、巨人ファンをやめる人はごく少数だった。
    30年代の刷り込みは大成功に終わり、読売に刷り込まれたことを自覚しない人たちが、どんどん金を落とし巨人軍に金満球団になった。

    実は私も巨人ファンを責められない。
    私が広島カープのファンなのも、小学生時代の「刷り込み」効果に他ならない。
    私が小学校1年生の時、カープが初優勝した。地元でのカープの人気は絶大で、マスコミではカープの話題で持ちきりだった。そんなブームに乗って、私もカープファンになった。数ある球団から自分でセレクトしてカープファンになったわけではない。カープしか知らなかったからだ。

    小学校のとき、学校の校庭や寺でよく野球ごっこをした。
    小1・小2の頃、いつも私を含めた7人グループで野球をした。1チームが7人ではなく、全員で7人。みんなそれぞれ贔屓の選手になりきって遊んた。

    当然一番強い権力を持つガキ大将は、ミスター赤ヘル山本浩二役になる。
    山本浩二は広島県民の大ヒーローだった。なぜか浩二のサインをクラスの3分の2ぐらいの男の子が持っていた。
    大下・三村・ホプキンス・シェーン・水谷と、みんなそれぞれの選手になりきっていた。しかしなぜか衣笠だけは、誰もやりたがらなかった。

    いじめられっ子だった私は、全く打たせてもらえなくて投手役。しかもあろうことか巨人の堀内役になってしまった。チームはカープが6人、私1人が投手でジャイアンツ。ジャイアンツは当時の広島県では敵役以外の何者でもなかった。

    野球のスコアは、決まって 広島45−0巨人 というものだった。だって巨人は打たせてもらえないんだから、完封されるに決まっている。
    私は小1にして、巨人軍を一人で背負っていたのだ。

    そんな虐待をされながらも、私はカープファンだった。巨人は絶対いやだった。
    とにかく巨人はゴキブリみたいに嫌われていた。野球カードで張本や柴田や新浦とか高田が当たろうものなら、即座にゴミ箱行きだった。
    ただ「王選手」だけは、巨人軍でただ一人尊敬されていた。

    私はいくら堀内をやらされていても、心はカープだった。カープファンをやめることなどできない。私も幼少期にしっかりと刷り込まれていた。
    私は子供時代に、骨の髄まで赤くなった。巨人ファンが、読売の陰謀によって、腹の底が真っ黒になってしまったように。

     

    イチローとダメ外人
    http://usjuku.jugem.jp/?eid=553

    阪神ファンはチキン
    http://usjuku.jugem.jp/?eid=712

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