猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
kasami88★gmail.com
CALENDAR
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< May 2004 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
twitter
猫ギター
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
中間試験前は戦場
0
    まだまだ中間テストは続く。6月1日(火)までわが塾はフル稼働だ。戦場のようなピリピリした緊張感が続く。
    僕は1時間に1回は誰かに罵声を浴びせている。試験前の僕は塾の先生というより、どこかの野球部の鬼監督みたいだ。僕は大会前のトルシエみたいにベラベラ怒りまくっている。

    試験前には、僕が「明日はいい点取るだろう」と納得した子供から家に帰らせる。帰る時間がまちまちなのだ。
    たとえば生徒を夜6時半に集合させる。翌日の試験科目が数学なら当然科目は数学だ。30分間試験勉強の時間を与える。7時から数学の予想問題を解かせる。そして合格点に達した子供から家に帰らせるのだ。

    早い子は塾に来てたった1時間ぐらいで家に帰る資格を得る。残った子には暗記の時間を再度与えるか授業をやる。そしてまた予想問題。合格点に達した子は帰らせる。2度目でもパスできなかった子は3回目の予想問題テスト。3度目でもパスできなかった子は4回目の予想問題テスト。延々それの繰り返し。
    なかなか良い点を取れない子は、日付が変わるまで帰らせてもらえない。

    とにかく、自分でできる子はさっさと塾から解放して、自主性を重んじて自分で勉強する時間を与える。
    しかし逆に危うい子、このまま放っておいたら次の日悲惨な点を取りそうな子は、こちらが納得するまで「面倒を見る」わけだ。
    予想問題を4回も5回も受けなければならない子は大抵各学年2〜3人。私も時間がたつにつれますます機嫌が悪くなるので、静かな教室に異常な緊張感が漂う。

    10時を過ぎると予想問題をパスできずに塾に残された子供と、1回目でパスしたのにずっと塾に残り
    「精解と資料」や「理科事典」をひも解きながら自主的に勉強を続けている子供が残っている。熱心さに頭が下がる。
    「できる子」と「できない子」の両極の子が夜遅くまで塾で勉強しているのだ。

    遅くなると僕は、一緒にコンビニに寄ったりしながら彼らを家まで送ることもある。帰り際彼らは「先生機嫌が良くなったね」とほざく。心配しているのがわからんのか。

    | 塾の様子ガラス張り | 10:49 | - | - | ↑PAGE TOP
    中村美律子「河内おとこ節」
    0
      35歳を越えた頃から、僕も演歌を聴くようになった。わざわざ演歌のCDやテープを買ったりはしないのだが(演歌はCDよりカセットテープで聞くのが正しいような気がする)、テレビで「BS日本のうた」のような演歌番組をやっていると、ついつい風呂上がりにポテトチップスとコーラのロング缶を片手にしながら、布団に寝転がってぼんやり見てしまう。
      若い頃は、自分は演歌とは一生無縁だろうなと思っていたが、そんな僕にもどうやら日本人特有の演歌の遺伝子が入り込んでいたらしい。とうとう自分も中年になってしまったと、しみじみ感じてしまう。

      さて、演歌歌手の歌唱力にも、ピンからキリまであることがわかった。演歌に興味がなかった頃は、演歌歌手なんて皆同じようなものだと思っていたが、少し演歌の世界に入り込むと、演歌歌手にも色々な人がいることに気づく。

      演歌歌手は歌が上手いというイメージがあるが、どうやら全員がそうではないらしい。音程が微妙にずれていて声量が少なく、聴いていてハラハラする歌手もいる。総じて若い歌手は歌唱力に難がある(若手でも島津亜矢あたりは顔に難があるが歌唱力はなかなかのものである)

      ベテランでも手を抜いて歌っている人もいる。細川たかしあたりは紅白では全力で歌っているが、ふだんの歌番組では流して歌っているようにしか見えない。

      また、齢を取ってからの森進一や前川清の歌は正直魅力に欠ける。昭和40年代の売れ始めの頃の彼らは、まるで煙をモクモク吹き上げながら全力疾走する蒸気機関車のように、ブルースフィーリングあふれた過剰なぐらい迫力ある歌い方だったのが、今では妙にスカした感じで心に響いてこない。
      森進一と前川清は、まるで若い時は熱血教師だったけど、齢を取ってただのサラリーマン教師になった人みたいだ。

      それから北島三郎は「風雪ながれ旅」を歌っていた20年ぐらい前は、子供心になんて歌のうまい人だろうと感動したものだが、最近ではさすがのサブちゃんも声に衰えが目立つ。全盛期にはあの鼻の穴でビブラートを効かせながら、天性の才能を振りまいていたのに。

      小林幸子は粘着質な歌い方があまり好きじゃない。天童よしみはやっぱり歌が上手い。さすがにあの体躯はだてじゃない。だが天童よしみは声量はあるが、少々メカニカルなような気がする。

      五木ひろしはまるでレコードのように正確に歌う。安定感抜群だ。五木ひろしがこの前「浜昼顔」という曲を歌っていたが、その1番の詩が素晴らしいのに驚いた。「家のない子のする恋は たとえば瀬戸の赤とんぼ ねぐらさがせば陽が沈む 泣きたくないか日ぐれ径 日ぐれ径」というのがその1番の歌詞だが、「ねぐらさがせば陽が沈む」なんてフレーズは凄すぎる。
      演歌の通俗的な歌詞を明らかに逸脱している。調べてみると、どうやらこの歌詞は寺山修司が書いたもののようだ。さすがである。

      いま僕のお気に入りの歌手は中村美律子である。この前「BS日本のうた」で都はるみの「おんなの海峡」を歌っていたが、これが絶品だった。
      情感のこもり方、声の色艶、出しすぎない引きすぎない絶妙の声量、まさにプロの演歌歌手だと思った。ファンになっちゃいそう。


      | 音楽批評の部屋 | 10:45 | - | - | ↑PAGE TOP
      定期試験は執念で点を取る
      0
        今日から中間テストが始まった。全国的には遅いほうかも知れぬ。カンヌで主演男優賞を取った柳楽優弥君が受賞の瞬間にカンヌにいなかったのは、中間試験で一足先に日本に帰っていたからだという。まあ、まさか本人は主演男優賞を取るとは思わなかっただろうけど。とにかく中学校は試験の時期です。全国の中学生の皆さん頑張って下さい。

        さて、僕は試験の予想問題作りで、朝からエクセル&ワード相手に大忙しである。机の上には学校のノートのコピー、プリント、教科書などが積まれている。栄光の教科書ワークもある。市販の教科書ガイドも全て集めてある。何と市販の教科書ガイドから一部抜き取って出題する先生もいるのだ。
        それらを資料にして予想問題を作る。打ち込み、プリントアウト、コピー、切り貼り。そんな作業の繰り返し。急いでやっているものだから、僕の手には糊がベタベタついていて感触が悪い。

        定期試験の予想問題作りの第1級資料は、学校の先生のノートである。ノートにはそれぞれの先生の思い入れがあるから、ノートからの出題が一番多いのは当然だ。
        ノートを熟読して癖をつかむ。ノートを隅から隅まで見ると、どんな問題が出題されるかは結構わかってくる。どの先生にも好みの問題があって、それがノートを凝視することで浮き彫りになるのだ。

        予想問題なんかもっと早くに完成しておけばいいのだが、試験直前になって試験範囲が変わるのはよくあることだし、しかも直前に学校の先生が「ここは必ず出るからやっておけよ」と指示を出したり、「ここがポイント!」みたいな出題範囲をまとめたプリントが前日になって配られることもある。最後まで気が抜けないのだ。

        午後3時頃には中学生が学校帰りにテストの出来具合の報告兼自習に来るので、どんな問題が出そうなのかいろいろ聞いてみる。中3ぐらいになると、僕の予想問題作りを手伝ってくれる子もいる。

        中2社会は歴史。各中学校別に一問一答プリントを作る。ノートやプリントに載っていない問題は、いっさい一問一答集には出さない。効率第一主義だ。
        また記述式問題が多い中学校は、記述の予想問題を作る。そして実際に答案を書かせてみて目の前で添削して注意を与える。史料問題も試験に出そうなものをセレクトする。

        中2理科はオームの法則。電流・電圧・抵抗の計算がしつこく50問ぐらい載っているプリントを配布する。

        とにかく何が何でも点を取らせる。点を取るために、でき得る限りの策をとる。学校の定期試験は勉強に対して必死になれるチャンスだ。
        試験前は近視眼的と言われてもいいから、目先の1点に貪欲になりながら、僕も子供も全力を尽くす。

        | 塾の様子ガラス張り | 10:41 | - | - | ↑PAGE TOP
        学年ミックス一斉自習
        0
          今日は中学生一斉自習の日である。試験前になると中学校から膨大な「提出物」が出される。
          ワークとかプリントの穴埋め、それから漢字練習が主な課題だ。期限を守り、しかも丁寧な文字で書かないと通知表の評価に響き、高校受験の評価基準となる。
          だから日曜日をつぶして、ひたすら学校の提出物をこなしてもらう。

          この手の提出物は、勉強ができる子にとっては簡単すぎて手が痛くなるだけの代物だが、苦手な子にとっては試験範囲を復習するいいチャンスなのだ。
          私は質問に答えたり、机間を巡視して勉強のやり方のまずい子を指導して回る。

          自習時間は中1が昼1時から夕方5時まで4時間、中2が夕方6時から10時まで4時間、中3は昼1時から途中1時間夕食休憩を入れて夜10時まで8時間である。

          中3・中2は問題ないが、心配なのは中1だ。中1はまだまだ小学生の雰囲気が残っているので、中1だけを同じ教室に集めてしまうと集中力が途切れる可能性がある。2人がけ長テーブルをくっつけて、中3と中1が向かい合わせになるように座席を組む。

          中3という見本が目の前にドンと鎮座していると、中1の子も見よう見まねで静かに勉強している。それでも去年は落ち着きがない中1の子がいたので、私はその子の机の上に置いてある教科書・ノート・筆箱なんかを皆カバンにしまって、カバンを2階の窓から投げ落とした。私は終始無言。教室は凍りついたが、下手に説教するよりは効果がある。

          中1には中学校の定期試験の重要性はまだわかっていない。小学校のテストと同じ感覚で受験されては困る。
          小学校の学校のテストは、テストだからといって前日に勉強する子はほとんどいない。しかし中学校のテストは準備しておかないと点数は取れない。

          | 塾の様子ガラス張り | 10:33 | - | - | ↑PAGE TOP