猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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中国・深センのうまい店 小肥羊 (その1)
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    中国の火鍋チェーン「小肥羊」のマーク
    羊が可愛い(これ見て「羊が食いたい!」と食欲がわかないのが難だが)


    旅行記。旅行から1ヶ月たって、年齢のせいか記憶が抜け落ちている。早く書いておこう。ピッチを上げるぞ。2週間以内にはなんとか全部仕上げたい。

    中国本土、経済特区・深センへショートトリップ。香港から電車で50分。深センは香港に比べ、土地が広い、物価が安い、売ってる服が野暮ったい。活気は香港も深センもスゴイけど。

    夜の食事は、四川風の辛い火鍋で有名な「小肥羊」へ。

    「小肥羊」は中国でも有名なチェーン店。英語読みは"Little Sheep"。
    中国国内ではマクドナルド・ケンタッキーと並ぶ売り上げを誇るという大型チェーン店だ。最近、渋谷にも支店を出したらしい。

    正確に言えば「小肥羊」の本店は、四川よりずっと北方の、黄河流域にある包頭(パオトウ)にある。

    「小肥羊」は味の評判が良い店で、一度経験してみたかった。香港にも支店はあるが、香港は物価が高いので、安い深センの店で食べることを計画。

    とにかく、激辛の鍋で有名な店である。写真はこれ。



    辛いスープと、辛くないスープが半々になっている。
    飛び切り辛そうでしょう?
    辛そうだけど、食べてみたいでしょ?

    事前にD君・K君には「辛いの大丈夫か?」と尋ねておいた。8月に韓国を旅行したD君は大丈夫だろうが、K君がもし「辛いものダメです。キムチも麻婆豆腐も受け付けない体質です」ということなら、こんな閻魔大王が作ったような鍋を出す店には行けない。K君も辛いものが大丈夫なようで安心。

    この店のスープは、漢方の匂いがするとの情報を得ていたが、店に入るとカレーハウスの匂いがした。よく考えたら、漢方薬とカレーのスパイスの材料は同じ系統のものだし。

    (つづく)
    | 香港・中国 | 22:36 | - | - | ↑PAGE TOP
    さいたまんぞう「なぜか埼玉」
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      うちの塾では、小学生でも日本の県名・県庁所在地は漢字で書かなければならないが、1つ例外がある。
      それはもちろん「さいたま市」である。

      市名決定の際の複雑な諸事情は知らないが、県庁所在地名で「さいたま市」だけ平仮名なのは、異彩を放っている。

      とにかく「さいたま市」のせいで、生徒に「県名・県庁所在地名は絶対漢字で書けよ!」と言った後に必ず、「『さいたま市』をのぞいてね」と、いちいち間抜けな注釈をつけなければならない。

      ところで「埼玉」を「さいたま」と平仮名で書くと、さいたまんぞうの「なぜか埼玉」を思い出さない訳にはゆかない。

      この曲、私が中1か中2だった頃に、まだ「笑っていいとも!」出演以前の、アングラ芸人だったタモリがオールナイトニッポンで紹介した曲で、

      ♪なぜかしらねど 夜の埼玉は
       ふけてゆく ふけてゆく 埼玉の夜
       どうにもならない あなた
       あきらめないで アアー 二人の埼玉
       なぜかしらねど ここは埼玉
       どこもかしこも みんな埼玉

       なぜかしらねど 夜の埼玉は
       泣いている 泣いている 埼玉の夜
       くじけないでね あなた
       強く生きてよ アアー わたしの埼玉
       なぜかしらねど ここは埼玉
       右も左も すべて埼玉

       なぜかしらねど 夜の埼玉は
       眠れない 眠れない 埼玉の夜
       もだえてせつない あなた
       熱くもえるの アアー あなたの埼玉
       なぜかしらねど ここは埼玉
       前も後も ぜんぶ埼玉
       西も東も みんな埼玉
       北も南も みんな埼玉


      というシュールな歌詞と、抑揚のない歌い方で、強烈な印象を残した。
      「なぜか埼玉」のせいで、埼玉県は人口700万人を擁する県なのに、なぜか田舎で、変な人ばかりが住んでいるイメージが定着した。県民の方には迷惑な話だろう。

      ところで「さいたまんぞう」という芸名、苗字が「さいた」でファーストネームが「まんぞう」なのだろうが、Wikipediaの記述によると、

      さいたの活動は歌手からタレントへとシフトしていく。現在のさいたはほぼ完全にタレントで、一時の勢いは衰えたものの時折ブラウン管に顔を見せ、またさいたはリポーターの経験などを生かして、結婚披露宴の司会を務めるなど営業活動も行っている。」

      と、さいたという苗字が既成事実のような書かれ方をしているのを見ると笑ってしまう。

      あと、上のジャケット写真の右下に記された、片面の「埼玉いろはづくし」という曲がどんなものなのか気になる。
      | 音楽批評の部屋 | 18:19 | - | - | ↑PAGE TOP
      ルールと社会契約
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        私の神奈川県高校入試茶髪眉剃り不合格事件の記事に、京大生・ハム太郎さんからコメントをいただきました。私の返答と共に、ここに改めて掲載させていただきます。

        ----------------------------------------------------------

        猫ギター先生、お久しぶりです。

        確かに、こんな最低限のルールすら守れない反社会的なチンピラは不合格にすべきという感情自体は充分に理解できます。でも、その感情が社会契約を超えた権利を持っているか、と問われると、それは違うと思います。

        高校受験というのは明文化された厳格な契約に基づいて行われる選別です。たとえその人がどんなに悪徳で野蛮な人間であっても、やはりその契約を越える権利は有していないんじゃないでしょうか。

        僕でも、この程度の最低限のルールを守れない馬鹿は落したいと思います。これは社会的ジレンマです。

        反論書いてごめんなさい、窮屈な男だと、どうかお嫌いにならないでくださいね。

        --------------------------------------------------------

         以下、私の返事です。

        --------------------------------------------------------

        ハム太郎さん、お待ちしておりました。コメント欄開けてよかったです。
        こちらこそ、偏屈で不寛容な男だと、嫌わないで下さい。

        こうやって直接会話するのは初めてです。僕は極端なシャイで、リスペクトしている人に自分から話しかけたりできない男なので、いままでの無礼をお許し下さい。

        さて、教育現場はルールを教える場であって、「そんなの法律に書いてない」ということがらでも、「いや、これはルールだから」と押し通さなければならない場面があります。
        また、教師という仕事は「俺がルールブックだ」と言い切れる強さがなければ、やってはいけない仕事だと、私は考えています。

        ただ、ルールとは極めて危険な言葉です。個人的一方的なルールが暴走したら怖いですよね。

        今回の件で言えば、教育に携わる者の中には、あの校長や私のように「俺がルールブックだ」的な人間が多いため、自分が作ったハンドメイドのルールに固執し過ぎ、ルールを守らない人間に対して感情が先走り、ルールが時に社会契約の壁を飛び越えてしまったわけで、これは勇み足だったのかもしれません。

        成文化された「社会契約」よりも、各人の常識良識に委ねられた「ルール」が上位にくる危険性を、私は熟知しているつもりです。
        たとえば国家を例に挙げますと、異なったルールを持つ個人が覇を競い、勝った者が己のルールで人民を統治し、しかもルールが為政者の気まぐれで変わりやすい「人治国家」より、民主的な方法で議論を尽くして決定された社会契約で成り立つ「法治国家」のほうが、政体としては遙かに優れていることは、言うまでもありません。

        しかし、もし私があの校長の立場だったとしても、服装や髪型が乱れた受験生は排除したでしょう。高校は義務教育じゃないですから、学ぶ姿勢のある者だけを私は受け入れます。

        ただ、あの校長のやり方は極めて稚拙です。もし私が校長だったら、服装や髪形も規定については、募集の折に明文化します。明文化することで闇の「ルール」から「社会契約」に格上げさせます。
        そして、募集要項に反して、不適切な服装や茶髪や眉剃りで受験した生徒には、その場で「出て行け」と退場通告します。

        今回の悲劇は、受験生に対してあらかじめ、試験時の服装や髪形について規定を明文化しなかったこと、そして「裏」でコソコソ不合格にしたことです。
        受験生が知らない間に葬られていたわけで、校長がやった姑息な手段につきまして、私は校長の弁護は一切しません。

        ただ、高校入試の入試要項に「試験場や高校に願書を届ける際は、茶髪や派手な服装や眉剃りを禁じます」とわざわざ書くのは、キンチョールの注意書きに「人体に向かって噴射しないで下さい」と記載してあるのと同じくらい、アホらしいですね(笑)

        どうして親と学校の教師がついていながら、最低限のルールを子供に守らせることができなかったのか、ルールを守らせることで、世間一般の冷たく不寛容な大人の仕打ちから、子供を守ることができなかったのか、ここに最大の悲劇があります。
         
        | 硬派な教育論 | 15:57 | - | - | ↑PAGE TOP
        ポルノグラフィティ「サウダージ」
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          ハルイチ,アキヒト,シラタマ,ak.homma
          ¥ 1,135
          私がここ10年ぐらい、21世紀になってからのJ-POPで好きな曲を、まあサザンやミスチルや宇多田や中島みゆきは別格として、挙げてみよう。

          aiko「カブトムシ」
          BUMP OF CHICKEN「天体観測」
          レミオロメン「粉雪」「太陽の下」
          RUI「月のしずく」
          中島美嘉「雪の華」
          アンダーグラフ「ツバサ」
          コブクロ「風」「ここにしか咲かない花」
          夏川りみ「涙そうそう」
          GLAY&EXILE「SCREAM」
          SMAP「オレンジ」
          TOKIO「宙船(そらふね)」
          BOA「VALENTI」
          ラルク「叙情詩」
          ラブ・サイケデリコ「Last Smile」「Your Song」
          Aqua Timez「千の夜をこえて」
          キンモクセイ「二人のアカボシ」
          B'z「ギリギリchop」「ultra soul」
          イエモン「バラ色の日々」
          スキマスイッチ「奏(かなで)」
          I WiSH「明日への扉」
          大塚愛「さくらんぼ」(笑うな)

          まあいくつか挙げられるけど、特にポルノグラフィティの「サウダージ」は好きだ。完璧な曲だ。
          「サウダージ」はポルノグラフィティ最大のヒット曲で、「サウダージ」とはポルトガル語で「郷愁」「哀愁」「つらい思い出」「失ったものを懐かしむ感情」という意味である。

          アップテンポのメロディーが「猪木のテーマ」に少し似ていて、ラテン系の日本人好みの王道、サザンの「勝手にシンドバッド」や、ユーミンの「真夏の夜の夢」に通じるところがある。ポルノのラテン系の曲なら「アゲハ蝶」もいいけど、「サウダージ」の方が好きだ。

          もう、噛んでも噛んでも味が落ちない、魔法のチューインガムのような曲だ。

          ちなみにポルノグラフィティは、私の塾がある向島の隣にある因島の出身で、「しまなみ海道」で結ばれている。
          因島はポルノグラフィティをはじめとして、東ちづるとか、村上ショージなど有名人に恵まれているが、向島にはこれといって有名人がいない。

          「サウダージ」に話を戻すと、メロディーは最高だが、歌詞がもう痛いぐらい切ない。恋に破れた時に聴いたらヤバイ。


          ♪私は私と はぐれる訳にはいかないから
           いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ

           嘘をつくぐらいなら 何も話してくれなくていい
           あなたは去っていくの それだけはわかっているから
           見つめあった私は 可愛い女じゃなかったね
           せめて最後は笑顔で飾らせて

           涙が悲しみを溶かして 溢れるものだとしたら
           その滴も もう一度飲みほしてしまいたい
           凛とした痛み胸に 留まり続ける限り
           あなたを忘れずにいられるでしょう

           許してね恋心よ 甘い夢は波にさらわれたの
           いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ

           時を重ねるごとに ひとつずつあなたを知っていって
           さらに時を重ねて ひとつずつわからなくなって
           愛が消えていくのを 夕日に例えてみたりして
           そこに確かに残るサウダージ

           想いを紡いだ言葉まで 影を背負わすのならば
           海の底で物言わぬ貝になりたい
           誰にも邪魔をされずに 海に帰れたらいいのに
           あなたをひっそりと思い出させて

           諦めて恋心よ 青い期待は私を切り裂くだけ
           あの人に伝えて…寂しい…大丈夫…寂しい

           繰り返される よくある話
           出逢いと別れ 泣くも笑うも好きも嫌いも

           許してね恋心よ 甘い夢は波にさらわれたの
           いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ

           あなたのそばでは 永遠を確かに感じたから
           夜空を焦がして 私は生きたわ恋心と


          いや、この歌詞、最初から最後まで素晴らしい。
          失恋の痛みを本当に知り尽くした人間じゃないと、絶対に書けない歌詞だ。

          ところで、この歌詞を書いたのは、ポルノグラフィティのギタリストのハルイチ。失恋のダメージを引きずる、不幸の権化のような男かと思ったら、このハルイチこと新藤晴一氏は、最近、あの長谷川京子と結婚した。

          こんな痛い失恋をしても、こんな切ない歌詞を書くつらい時期があっても、春はめぐってくるものだね。
          | 音楽批評の部屋 | 01:03 | - | - | ↑PAGE TOP
          香港の競馬場へ行く
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            香港・ハッピーバレー競馬場
            ビクトリアピークで、100万ドルの夜景に感激した。ここはいつもながら凄い。K君とD君に香港で一番見せたかった景色だ。2人とも感動してくれた。よかった。

            私は海外に行くたびに、凄い景色を見たり、面白い博物館・美術館で感銘を受けたり、うまいものを食べた時には必ず、好奇心旺盛な、真面目で将来有望な子の顔を思い浮かべ、「いつか連れて行きてえ」と切実に願うので、念願が叶って本望である。

            私が小説家になって収入が増えたら、どんどん頭のキレる、もしくは性格が良い塾生を海外に連れて行けるのに、と思う。

            その後、タクシーでハッピーバレー競馬場へ向かった。香港はイギリス領だった歴史的経緯から、競馬が盛んである。
            ハッピーバレー競馬場は、香港の街のどまん中、東京でいえば神宮外苑あたりにあり、観光名所になっている。

            ハッピーバレー競馬場はナイターで開催され、ガイドブックで見ると、ライトに照らされた緑の芝生が美しい。毎週水曜日だけ競馬を開催しており、ちょうど開催日に香港に到着したので、われわれ3人は競馬については全く無知なのだが、面白そうなので行ってみることにした。

            ビクトリアピークから山を下り、中腹からライトでまばゆい競馬場が見えた。
            ここまでは順調だった。
            しかし、ここでハプニング。山をさらに下り、タクシーは競馬場に着くと思いきや、競馬場ではなく、街角の小さな病院の前で止まってしまった。

            困ったぞ。競馬場は近いのに、違う場所だぞ。
            どうやら運転手さんは、ハッピーバレーという地名は理解できたものの、ハッピーバレーの競馬場に行きたいという意志が伝わらなかったのだ。しかも運転手さんは英語が理解できず、広東語しか話せないらしい。

            私は海外旅行へ頻繁に行く割には、現地語に疎いので、広東語は全くわからない(漢字なら少し読めるけど(笑))

            私が海外旅行好きなものだから、「猫ギター先生は語学がご堪能なのですね。何ヶ国語話せるのですか」と尋ねられたりするが、全然語学にはご堪能ではなく、話せるのは日本語だけである。旅行は好きだが、語学の勉強は嫌いなのだ。

            とにかくタクシーの運転手さんに、競馬場に行きたいという意志を伝えたかった。D君が"horse race"と言っても、運転手さんには通じず、私が「ダービー、ダービー」と叫んでも困惑するばかりで、タクシーは立ち往生した。

            そんな時、助手席にいたK君が運転手に向かって、静かな声で「まー」と言った。

            すると、運転手はK君の「まー」という一言で、われわれの行きたい場所を理解したらしく、無事にタクシーは競馬場に着いた。

            「まー」とは中国語で「馬」のことである。
            K君は大学で第2外国語で中国語を選び、旅行にもきちんと中国語の本と、電子辞書を持って来ていた。
            K君は「僕は大学でボケてます」と謙遜しているが、根は非常に真面目な男なので、最低限の勉強はキチンとこなしているのがよくわかった。

            ともかく、K君の中国語の勉強の成果と、とっさの機転のおかげで、無事、競馬場に着く事ができた。

            さて、競馬場の中は、こんな感じ。
            高層ビルに囲まれ、ライトに照らされた緑がまばゆい異空間。
            日本の競馬場のように、ワンカップ大関の匂いがしなくて健康的だった。西洋人も多い。

            われわれは競馬をよく知らないし、ましてや香港競馬のシステムなんか全然わからないので馬券は買えなかったが、30分ぐらい香港の競馬場の美しさと、馬の躍動感と、遠い異国にやってきた充足感をかみしめながら、緑の芝生を眺めていた。

             
            | 香港・中国 | 18:18 | - | - | ↑PAGE TOP
            香港のうまい店 3.老上海飯店 その3
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              龍井蝦仁(川エビと龍井茶の炒めもの)

              上海料理を代表する一品。エビを塩味で、お茶の葉とあっさりあえたもの。
              このエビは透明感のある川エビで、マヨネーズを絡めたらうまそうな、プリプリというか、少しコリコリとした食感で、日本にも冷凍で輸入されている。

              これも、黒酢で和えたら絶品。つうか、上海料理は黒酢が味を引き立て、アクセントになる料理だ。


              ところで、この「香港老上海飯店」は、クラシカルな伝統料理が売り物で、奇抜な創作料理は出さない。定評のある店で、味がしっかりしている。

              私は今回の旅行では、味が安定した老舗ばかりを回り、定番の料理を中心に注文した。冒険は極力避けた。

              なぜなら、香港の創作料理には「ビミョウ」なものが多い。
              香港料理に関して信頼の置ける方が、有名な創作料理の店を訪ねたところ、豆腐にウニを乗せて、冷し中華のタレをかけた料理が出てきたという。

              斬新なヌーベルシノワと言うより、まるで小学生の男の子が調理実習でやらかしたイタズラみたいな料理である。
              せっかく香港を訪ねたのだから、思いつきの創作料理の遊びにつきあって痛い思いをするより、伝統料理の安定感にすがりたかった。


              揚州炒飯(チャーハン)

              死ぬほどうまいチャーハン。毎日食べたい。
              小さく小さく刻んである、チャーシューの塩気がたまらん。
              米がパラパラ、油サラサラ。どうして香港のチャーハンは、こんなにうまいのかと思う。


              海鮮鍋巴(海の幸のおこげ)

              2人とも満腹。私だけ腹八分なので、おこげ料理を追加。
              食べ始めは、おこげがカリカリ。時間がたつとおこげが水分を吸って、ブニョブニョになる。どちらの状態もおいしい。

              餡はチキンの味がしてうまい。骨でダシをとっているのではなく、鶏肉そのものの味がして、贅沢なスープ。
              スープについては、日本のラーメンも動物の骨や煮干や鰹節を使って、コストに気を配りながら頑張っているが、肉を丸ごとドカン、海産物をドガンと、材料に手を抜かない香港のスープには、ちょっと勝てない。
              日本のスープは残り物を使い、香港のスープには一番良い材料を惜しげもなく使う、そんな思想の違いがあるのだろう。

              この店は、私が香港に来ると必ず立ち寄る店。まだ食べたいメニューは20以上あるのだが、満腹になったので退散。

              お勘定は、ビールも注文して、約1100香港ドルだった。
              このレストランで食事した9/26は、1香港ドル=13.6円で、日本円に換算して14960円。いまこの記事を書いている10/30日現在は1香港ドル=12.5円だから13750円。香港ドルは米ドルに連動して為替が左右される。たった1ヶ月で、どれだけ円高・ドル安が進んだかわかる。

              いま行ったら、安くで食べられたのに。
              | 香港・中国 | 16:07 | - | - | ↑PAGE TOP
              たけし軍団に入りたかった
              0
                俺が中高生の時、勉強なんかあまりしたくなくて、芸術家とか作家とか映画監督とかミュージシャンとか、現実逃避したい年頃だった時、真っ先に「俺に向いているかもしれない」と思った就職先が、たけし軍団だった。

                歌も下手だしルックスも悪いし楽器も弾けないし、そんな俺でも芸能界入りできる唯一の方法がたけし軍団だった。
                グレート義太夫、ダンカン、そのまんま東、大森うたえもん、つまみ枝豆、井出らっきょ、松尾伴内、ラッシャー板前、ガナルカナルタカ・・・

                どんなメンバーよりも、俺のほうが話術もルックスも上と信じて疑わなかった。
                メンバーの誰に対しても優越感を覚えた。
                「ふんころがし」とか「玉袋筋太郎」とか「佐竹チョイナチョイナ」といった屈辱的な芸名さえ耐え忍べば、一躍スターダムにのし上がれる。
                たけし軍団の存在を思うと、俺の暗い将来に一筋の光が差し込んだ。

                木曜深夜のビートたけしのオールナイトニッポン終了後、午前3時のニッポン放送の前には、たけし軍団入団志望の若者が、たけしを待ち構えているらしいと聞き、どうしようか、俺も行こうかと悩んだ。

                友人に「俺たけし軍団に入りたい、有楽町のニッポン放送に、夜中一緒に行こう」と冗談半分本気半分で相談したら、「たとえビートたけしに認められて軍団に入れても、2年か3年で売れなくなるよ」という、常識的で説得力がある助言をもらい、結局行かなかった。

                でも、まさかそのまんま東が、宮崎県知事になるとは想像もしなかった。
                俺は政治家にもなりたいと秘かに憧れていたが、まさかたけし軍団が松下政経塾みたいな政治家を養成する集団だったとは想定外だった。

                しかも開成高校から軍団入りなんて、かなり希少価値だし、もし俺が軍団入りを果たしていたら、今頃広島県知事だったろう。思い切ってニッポン放送に行っておけばよかった。

                とにかくたけし軍団は当時、ルックスも悪く才能もない冴えない若い男のアイドルだった。現在たけし軍団みたいなグループが芸能界にいたら、ニートの希望の星になっていただろう。
                | 映画テレビ | 14:04 | - | - | ↑PAGE TOP
                神奈川県高校入試茶髪眉剃り不合格事件
                0
                  例の神奈川の県立高校入試で、入学試験で茶髪・眉そりをチェックして不合格になった事件について。新聞記事を掲載すると

                  ---------------------------------------------------
                  2008年10月28日 朝日新聞

                  神奈川県平塚市の県立神田高校が、入学試験で選考基準になっていない茶髪や眉そりなどをチェックし、該当する受験生を不合格にしていたことが28日、わかった。
                  県教育委員会の発表によると、本来の基準では合格圏内にいながら不合格にされた生徒は、過去3回の入試で計22人にのぼるという。

                  この不正なチェックは05、06、08年度入試で校長の指示により行われた。対象項目は、髪の色やピアス跡、つめの長さ、眉そりやスカートの長さなど。
                  こうした「裏基準」に基づき、教員が願書受付日や受験日に受験生をチェックした。

                  県教委が公表している県立高の選考基準では、調査書と面接、学力検査を点数化し、合算した上位から合格を決めることになっており、身なりや態度は基準に含まれていない。
                  今春不合格になった10人を含む計22人の不合格者について県教委は個別に事情を聴き、入学希望者がいれば受け入れる方針だ。

                  県教委の説明では、同校には指導上の問題を抱える生徒が多く、教員の負担が大きかったという。山本正人教育長は「学校をよくしたいとの思いは否定しないが、ルールにのっとったやり方にするべきだった」と話した。

                  県教委は内部通報に基づき、同校の過去5年間の入試に関係した教員ら33人から事情を聴いていた。身なりのチェックは05年当時の校長の発案とされ、教員の間でも異議は出なかったという。
                  県教委は同様の不正がないか、すべての県立高校を調査する。

                  【合否判定に使われた主なチェック項目】 
                  茶髪に染めた跡がある▽つめが長い▽願書受付日や受験日の態度が悪い▽願書提出時に軍手をつけたままで受け渡しをした▽胸ボタンを外している▽服装がだらしない▽ズボンを引きずっている▽スカートが短い▽まゆをそった跡がある▽化粧をしている

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                  2008年10月29日 朝日新聞

                  神奈川県平塚市の県立神田高校の入学試験で、茶髪や眉そりなどの外見チェックによる不適正な合否判定があった問題に絡み、県教育委員会は29日、神田高校の渕野辰雄校長を11月1日付で総合教育センター専任主幹に異動させると発表した。

                  後任には県教委高校教育課の久保田啓一課長代理が就任する。
                  県教委は「合否判定問題に加え、新設校の入試準備も始まるため、体制を一新した」としている。

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                  この事件に関する私の意見を率直に言うと、不合格になった子供はかわいそうだし、保護者の方には同情するし、校長はクビになって当然だし・・・・

                  なわけないじゃん!

                  私のブログの過去の言動を見て、どんな意見を吐くかわかるでしょ?
                  だからこの事件についての論説は省略。

                  ところで私がこの記事で一番突っ込みたいのは、この校長が飛ばされる「総合教育センター専任主幹」のこと。

                  「専任主幹」って、序列的にはどれくらい偉いの?
                  そもそも「総合教育センター」って、何するところなの?

                  なんだか、国も県も市町村も、カネが死ぬほど余ってそうな気がする。
                  「政権についたら財源はいくらでもある」という民主党の主張は、正しいのかもしれない。
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                  香港のうまい店 3.老上海飯店 その2
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                    蟹粉小籠包(カニ味噌の小籠包)

                    上海料理と言ったら上海ガニ。上海ガニを使った料理は魅力的だ。
                    この蟹粉小籠包は、肉とカニ味噌が入った小籠包で、黄色いカニ味噌のスープが、薄い皮の中にたっぷり入っている。

                    舌がやけどしそうなくらい激熱な温度ではなく、ほどよい熱さ。カニ味噌の旨味を楽しむなら、これくらいの温度の方がいい。
                    黄色いカニ味噌の油が、皮からはみ出している。

                    黒酢と細切りのしょうがで食べる。
                    日本で食べたら、1個1000円ぐらいしそうな、贅沢な小籠包。


                    蟹粉拌麺(カニ味噌そば)

                    カニ味噌を炒めたオレンジ色のあんを、麺に絡めて食べる。

                    これは最高だ。食べた瞬間ノドが震え、食道がブラックホールになり、味噌が絡んだ麺が胃袋に吸い込まれた瞬間、プルプルと蠕動運動を始めた。

                    上海蟹の味噌は濃厚。日本の毛ガニやズワイガニの蟹ミソとは違う、なんというか、ウニの旨味に油濃さを加えた味。

                    麺の具合が良い。加水率の低い、博多の長浜ラーメンのような麺で、カニ味噌の味がしみ込みやすく、穀物特有の香ばしさを持つ、ほとんど酸味を感じない黒酢があらかじめ和えてあり、素晴らしい。

                    これって日本の中華料理店で、出してる店はあるのだろうか?
                    東京・麻布十番にある、小泉純一郎が行きつけで、長嶋茂雄が日本で一番うまい中華と評した「中国飯店・富麗華」でも、メニューになかったような気がする。

                    (つづく)
                    | 香港・中国 | 22:23 | - | - | ↑PAGE TOP
                    家庭教師キムタク
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                      講師の容姿は塾の繁栄につながる。
                      そして、容姿とルックスの良い講師は、塾の営業面のみならず、子供の学力向上にも大いに貢献するのだ。
                      教師は外見よりも中身だというのは、確かにもっともな理屈だが、カッコイイ先生だと、子供の勉強に対するやる気が変わってくるのは当然のことだ。

                      そして、美男美女の先生が個別、しかも1対1で教えてくれたら、子供の学習効果はかなり上がるのではなかろうか。
                      私が生徒だったら、家庭教師や個別指導の先生は、賢い田嶋陽子よりも美しい常盤貴子を選ぶし、常盤貴子の方がきっと私の成績も上がるだろう。

                      美男美女に対する性的欲求は、金銭感覚を失わせる。
                      水商売の世界の値段は天井知らず。
                      中村うさぎではないが、ホストクラブでは自分のお目当てホストの営業成績を上げるために、
                      客は1本100万円もするシャンパンを抜くのだそうだ。
                      ホストに貢ぎまくって、1ヶ月に500万円もの借金を作った中村うさぎのことを思えば、
                      1ヶ月たかだか2〜3万の金をカッコイイ塾講師に払うのは安い買い物ではないか。
                      (ホンマかいな(笑))

                      カッコイイ先生は、存在だけで子供をやる気にする。懇切丁寧に教える必要なんか全くないのだ。



                      たとえば、キムタクが家庭教師の先生だったらこんな感じになるだろう。

                      女の子 「先生、この理科の電流の問題教えて?」
                      キムタク「(ぱっとみて)こんなの自分で解けよ。」
                      女の子 「・・・・・・」
                      キムタク「(参考書を渡して)オレより本のほうが賢いに決まってるだろ。読めよ」

                      女の子戸惑う。

                      女の子 「先生、教えてよ・・・(涙)」
                      キムタク「ば〜か。甘えんなよ。」

                      女の子を放り出して、カー雑誌を読み始めるキムタク。
                      途方にくれて、参考書を漠然と読みまわす女の子

                      キムタク「(見かねて)しけた面してんじゃねえよ。電流って何の法則だっけ?」
                      女の子 「え〜っと、オームの法則。」
                      キムタク「だろ? だったらオームの法則のとこ、調べればいいじゃん。」
                      女の子 「どうやって?」
                      キムタク「(少々呆れて)本の最後に索引ってあるだろ? ほらほら、オームってのってんじゃん。」
                      女の子 「(オームを見つけて)わ〜、この本、超便利ぃ。」
                      キムタク「お前、索引も知らなかったのかよ。バカじゃない?」
                        
                      女の子、オームの法則の箇所を見てもわからない
                      キムタク「わかんねえのかよ」
                      女の子 「うん・・・」

                      キムタク、ノートに大きく公式を写して、問題の解説をする。

                      キムタク「ちょっとやってみろよ」
                      女の子 「うん。」

                      女の子、解ける

                      女の子 「できた!できた!」
                      キムタク「(初めて笑う)な、公式にあてはめるだけだろ? やりゃできるじゃん」
                      女の子 「うん!」
                      キムタク「(類題を示して)これもやってみろよ」
                      女の子 「やるやる!」
                      キムタク「10題あるから、2問解けたらほめてやる。じゃオレ、散歩してくるわ。やっとけよ。」

                      30分後、キムタク戻る。直ちに答え合わせ。

                      キムタク「4勝6敗。はい、ごほうび。」

                      革ジャンのポケットからウーロン茶と緑茶を取り出すキムタク

                      キムタク「どっちがいい」
                      女の子 「(嬉しそうに)どっちでもいい。」
                      キムタク「遠慮するなよ。じゃあ、俺ウーロン茶もらうぜ。」

                      2人でお茶を飲みながら

                      女の子 「先生、お茶ありがとね。」
                      キムタク「おまえ、ちゃんと礼言えるじゃんか。」
                      女の子 「うん。それから・・・先生・・・勉強わかるようにしてくれて、ありがとね。」
                      キムタク「ば〜っか、オレは何もやってねえよ。偉いのはお前だろ。」

                      女の子、誉められて嬉しい。恥じらいで言葉が出ず

                      次は発熱の問題

                      キムタク「次はジュールの法則だろ?」
                      女の子 「うん、今度はちょっと自分でやってみる。先生本読んでていいよ。」
                      キムタク「もうお前自分で出来るよな。来週から俺もう来ないぜ。」
                      女の子 「だめ。いて。」

                      この間、キムタクが授業らしきものをしたのは、ほんのごく短時間。
                      カッコイイ先生は必要最低限のエネルギーで、最大限の効果を上げることができる。


                       
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