猫ギターの教育論

尾道市向島の塾「US塾」塾長のブログ 早稲田大学・開成高校出身 本音が飛び交う、少し「上から目線」の教育論
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「龍馬伝」木村拓哉が龍馬を演じたら?
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    「龍馬伝」のテーマソングはいい。メロディーに「泣き」が入っている。僕が過去の大河ドラマで一番好きなテーマは、加藤剛が平将門を演じた「風と雲と虹と」、2番目は中井貴一の「武田信玄」かな。どちらも作曲が山本直純。豪壮と哀愁をmixした名曲だった。

     

    ところで「龍馬伝」。龍馬役は最初から福山雅治だったのか、それとも巷で言われているように木村拓哉が龍馬をやる予定だったのか、そんなことを考えながらドラマを見て、シナリオを追っている。

     

    「龍馬伝」シナリオの福田靖氏は、木村拓哉と福山雅治のどちらを想定してシナリオを書いたのか? 

    「龍馬伝」の龍馬は、押しの強い龍馬ではなく、どちらかと言えば大人しい、受け身の龍馬である。受け身の演技が際立つには存在感が必要。福山雅治と木村拓哉、存在感が強いのは当然キムタクの方である。

     

    「龍馬伝」は、木村拓哉の存在感にすがったシナリオのような気がする。キムタクは黙っていても「アク」のようなものが放出される。

     

    最近の木村拓哉のドラマ、特にレーサー役の「エンジン」、総理大臣の「CHANGE」あたりは木村拓哉が「最強の人」になっていて、説教くさく鼻につくところがある。

    「ロングバケーション」の頃は、木村拓哉がまだ「キムタク」ではなく、等身大の若者役で感情移入できた。最近の木村拓哉ドラマは、昔の「RUN」「とんぼ」など長渕剛ドラマに似ている。

     

    そんな状況の中、「龍馬伝」で「日本最高の俳優」木村拓哉が、「日本歴史上最高の人気者」坂本龍馬を演じるとどうなるか? 完璧な人間すぎて視聴者は敬遠する。キムタク龍馬がスーパーマンになることを、賢明なドラマの作り手なら忌避するはずである。そこでシナリオにある工夫を加えた。

     

    劇中に「キムタク+龍馬」に嫉妬し暴言を吐く、岩崎弥太郎役を設定したのだ。

     

    「龍馬伝」で、香川照之演じる岩崎弥太郎は、必要以上に龍馬を嫌っていないだろうか?龍馬に嫉妬していないだろうか? 

    たしかに龍馬と弥太郎は広末涼子を間に置いた「恋敵」のような複雑な仲だが、福山雅治は善人で、あれほどまで弥太郎から敵意を向けられるリアリティがない。

     

    いまの「龍馬伝」のシナリオで、木村拓哉が龍馬役なら、岩崎弥太郎の嫉妬も納得がいく。キムタク龍馬なら、あれくらい憎まれても現実味がある。木村拓哉は視聴者の好き嫌いが激しい。
    逆に福山雅治は万人受けする俳優だ。福山雅治を主演・龍馬に設定して、シナリオ段階であんなに福山さんを嫌う敵役を登場させるのは不自然だ。

     

    「龍馬伝」は、最近のキムタクドラマのスーパーマンぶりを、劇中で香川照之に批判させることで中和させる意図があったのだと想像できる。

    「キムタク龍馬、なんぼのもんじゃい」という視聴者の代弁を、岩崎弥太郎にさせたのかも。そうでないと香川照之の福山雅治に対するあの怒りの心情が、いまいち納得できない。

     

    というわけで、僕は「龍馬伝」は、もともと木村拓哉主演で企画されたドラマだと邪推する。

    少なくとも龍馬役は武田鉄矢ではない。武田鉄矢が坂本龍馬なら、岩崎弥太郎役は鈴木正幸(金八先生のおまわりさん)しかいない。

    | 映画テレビ | 12:34 | - | - | ↑PAGE TOP
    デパートを生き返らせる方法
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      3週間のご無沙汰でした。猫ギターでございます。

       

      ところで、最近はデパートの景気が悪いらしい。阪急河原町店や有楽町西武が閉店し、地方のデパートも閉鎖が相次ぐ。

       

      正直言えば、デパートってマンネリでワクワク感がない。

      昭和初期、日本にデパートが登場した頃は、三越本店なんか行くと誰もが興奮したと思う。

      エレベーターで1階から高層階までワープできるし、最上階には食堂があってハイカラな料理が食べられる。

      また、エスカレーターは動く階段だ。モンゴルの首都ウランバートルでは15年ぐらい前にはじめてデパートができ、物珍しいエスカレーターに市民が殺到したという。

      デパートは都心のど真ん中にできたワンダーランドだった。

       

      ただ、地下に食料品、1階に化粧品、婦人服紳士服ときて、上階にはおもちゃ売り場、最上階にはレストラン街で、古いデパートなら屋上にペットショップや遊園地。そんなデパートのフロア構成は、もはや斬新なものではなくなった。

       

      今では、イオンモールの方が胸がときめく。アメリカのにおいがする。僕はイオンモールが大好きで、旅をすれば必ずイオンモールへ行く。何もない住宅地・田園地帯に忽然と現れる要塞のような建物。中は広く映画館まであり、夜遅くまで営業している。テナントのレストランがイマイチなのを除けば、本屋やCD屋やペットショップも充実して、イオンモールで充実した時間をおくれる。

       

      デパートに、大きな本屋やCD屋がないのはつらい。その点広島の福屋駅前店には、12階あたりに広いジュンク堂書店があり嬉しい。いまはどうか知らないが、東京池袋の西武百貨店にも高層階に大きな本屋があった。

       

      斬新なデパートといえば、新宿の伊勢丹メンズ館である。フロア構成がすごい。地下に靴、1階にアクセサリーや鞄や帽子、2階に若者向けのセレクトショップ、上から下までメンズ用の服が揃っている。そんなに洋服好きでもない僕でも、オシャレをしたい衝動に駆られる空間である。

      僕が東京へ行くときは必ず飛行機だが、朝一番の飛行機で羽田に着いて、新宿行きのリムジンバスに乗り、10時開店の伊勢丹メンズ館に直行する。

       

      もし僕がデパートの社員だったらどんな企画を立てるか。もう地下から最上階まで、食べ物で埋め尽くしたデパートにしたい。

      1階入り口から、マグロの解体ショーや、藁でカツオのたたきを焼くイベント。ガラスの中では中国人が30人ぐらいで小籠包を作っている。横ではトルコ人があの食欲をかき立てる匂いを放つケパブを焼いていて、釧路直産のキンキやホッケやシシャモが炙られ、石川五右衛門が煮られそうな巨大な釜で芋煮会が行われ、客は広大なフードコートで思い思いに食べている。

       

      2階はラーメン、3階はパスタ、4階は蕎麦の専門店が揃う。黒っぽい出雲そば・白っぽい信州そば、ワンフロアに蕎麦屋が10軒も入れば壮観だ。

       

      5階には鍋の専門店がある。体育館のように広い空間に、客が思い思いの鍋を食べている。フグやカニのような高級食材の鍋から、豚肉と白菜のシンプルなな鍋まで、あらゆる鍋が揃う。鍋の具なら何でも揃う。

      豆腐は京都から職人が来て、にがりで本格的に作り、豆のクリーミーな感触だけを残し、エグ味のない味に仕上がる。豆腐は寄せ鍋から韓国風のチゲまであらゆる用途に使われる。油揚げも揚げ立てで、豆乳も豆乳鍋として利用される。

      また、新鮮な鶏がミンチにされ鶏だんごが作られ、生簀の鯛がさばかれ柚子を効かせた団子になり、泥つきの大根が清涼な水で洗われ、巨大な豚バラの塊が盛大にスライサーで薄切りにされる。

      鍋の材料はワゴンでテーブルに運ばれる。店の大きなテレビ画面には、元力士が餅をつく姿、讃岐から呼び寄せた職人がうどんを打つ姿が映し出される。つき立ての餅、打ち立てのうどんが鍋に投入され、最高の締めになる。

       

      6階は、7階は、8階は・・・あれこれアイディアが浮かぶ。

      「美味しんぼ」の雁屋哲さんにでも監修してもらえたら、面白い「食べ物デパート」ができそうだ。

      | 旅行食べ物 | 22:56 | - | - | ↑PAGE TOP